夏目友人帳 3/緑川ゆき
妖怪達を統べる契約書「友人帳」を祖母レイコから受け継ぎ、妖怪達に名前を返し続けている少年夏目。ある日、用心棒・ニャンコ先生にそっくりの黒ニャンコ先生が現れ、夏目の手から「友人帳」を奪い去ってしまう! 慌てて後を追う夏目とニャンコ先生が目にしたものとは…!?
久しぶりの夏目です。
夏目も3巻=緑川さんの作品も3つ目ということなので、カテゴリ作りました。
『第九話 先生、黒色になる?』
黒ニャンコがあらわれる話。
これ確かアニメ2期の最初の方にやってたやつですよね。
リオウ様の大きさにびっくりした記憶があります。
リオウ様がいい人なだけあってちょっと悲しい話でした。
人間が大好きなのに人間に封印され、人間が大好きだから害を与えないように人里に下りることをしない。
……悲しいなぁ。
そして、人間と妖の時間の流れの違いについてもちらりと語られてます。
長い時間を生きる妖にとって人の一生なんて本当に儚いものなんでしょうね。
『第十話 闇に光るのは』
蛍と昔、妖が見えた青年の話。
ツバメの話と並んで夏目友人帳で1、2を争う泣ける話です。
もう何度も読んでしまっているので泣けなくなってしまいましたが、はじめの数度はコレとツバメの話はボロボロ泣いてました。
心通わせあっていたのに、ある日突然姿が見えなくなってしまうという……。
夏目にとって人事じゃないんですよね。
妖が見えることが普通であって、友人帳を手に入れてからの夏目にとって妖と関わらない日常こそ異常。
まあ、物語の性質上夏目の眼に妖が完璧にうつらなくなる=最終回でしょうから、そういうことにはまずならないと思いますが。
もしそういうことになってもニャンコ先生だけ只人でも見れるから、妖との糸が完璧に切れるわけじゃないんでしょうけど。
『第十一話 呪術師会合』
夏目が自分以外の見える人を知る話。
名取さんに誘われて、呪術師会合に行くのですが、これが後々悪いことに繋がっていきます。
と思っていたんですが、そういうわけでもないんですかね。
夏目と的場さんが同じような地域で活動し、妖と関わっていけばいつかは接触したことでしょう。
そうしたら的場さんが夏目に興味をもつのは明白ですし、遅かれ早かれってことなのかな。
友人帳の存在を人に知られることこそが危険なのでは?と夏目が考え始めます。
そうだろうなぁ。
友人帳を持っているだけで高位の妖すらも支配できるわけですし(妖達が反逆しないとはいえませんけど)。
こういう呪術師達にとっては喉から手が出るほどほしいものでしょうね。
友人帳の存在を人に知られたとき、夏目はもっと大変になるんだろうな。
『第十二話 雛 かえる』
鳥と竜に似た妖・辰未の雛を育てる話。
辰未=竜未満っていう意味かな?
ほのぼのしてます。けど、やっぱりお別れがある……。
でも、夏目の考え方が少しずつ変わってきましたね。
そして、夏目の親についても少し触れられていました。
親の姿を知らないってことは本当に夏目が小さなときに死ぬなり失踪するなりなんなりしてるってこと。
レイコさんのことも謎ですが、夏目の両親のこともいつか語られるといいんですけど。
年内、あと2日。
何読もうかなぁ……。
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