夏目友人帳 4/緑川ゆき
強い妖力を持っていた祖母・レイコの遺品「友人帳」は多くの妖怪達を統べる契約書だった。受け継いで名を返していく事を決意した少年夏目は妖に襲われたりと、てんてこまいの日々。そんな中、用心棒妖怪ニャンコ先生と立ち寄った雪の原っぱで夏目に協力を求めてきた者とは!?
アニメ3期目も決定した夏目です。
めちゃくちゃ見たいです。今回は的場さんも登場すると思うのですが、声優さん誰がやるんでしょうね。
すっごい楽しみなんですが、テレ東が入らない地域なのでどうせ見れないんですけどね(爆)
【第十三話 春に溶ける】
悪霊を追う祓い神・玄の話。
夏目が作った雪うさぎに取り憑いて仲間だった翠を探します。
玄って確かアニメでは吉野裕行さんがやっていたんですよね。
私の中で、吉野さんって結界師の良守のイメージが強かったので、ちょっと違和感がありました。
毎度のことながら物悲しい気分になる話でした。
人間のことが好きなのに、願いをかなえてやることもできず、壊されて……。
最後、玄と翠が共にあれたことだけが救いです。
【第十四話 夏目、温泉へ行く】
名取さんと温泉旅館へ行く話。
腐女子としては反応せずにはいられないのですが、名取さんがナチュラルに夏目を誘います。
「嘘をつくのに疲れたら」とありますが、それって名取さんにも当てはまるのかなぁ、とも思いました。
夏目も名取さんもお互いに嘘をついて誤魔化すことがデフォルトになってしまっているんですよね。
三つ目の妖の律儀さにはびっくりです。
でも夏目も小ささを表すのに「骨壷くらい」と言ってしまうのはちょっとびっくり。
普通、骨壷でサイズを表さないと思うのですが。
名取さんには友人帳の存在を話してはいないのですが、あのタイミングだと名を返すのは見られてるよなぁ。
大丈夫なんだろうか。
【第十五話 桜並木の彼】
フリーマーケットで手に入れた絵に宿る八坂さまと巳弥の話。
八坂さまと巳弥の逢瀬がすごく可愛らしい。
桜の葉でも身を隠せたんじゃないかなぁとかそういう無粋なツッコミはダメですね。
カエルを警戒する夏目が可愛かったです。
カエル=三條ですからね。さすがに2回目があったらまずいですもんね(笑)
【特別編1 夏目観察帳1】
夏目と子狐の話。
アニメで僕と言っていて驚いた覚えがあるのですが、普通に「男子たるもの」って言ってますね。
すっかり忘れてました。
この子狐くんは本当に可愛いです。
そして夏目にキャップってあんまり似合わない気がする……。
【特別編2 夏目観察帳2】
木の上の妖と小さなころの夏目の話。
この話ってわずか16ページの短編なのですが、泣きそうになってしまいました。
夏目が可哀相で可哀相で。
あの年齢で「一人で生きていくこと」を望むとかどれだけ酷い生活を送ってきたのでしょう。
悲しい思い出で終っていた夏目との記憶。
その状態でとまっていた妖にとって成長した夏目の姿というのは本当に嬉しい、というか安心するものだったのでしょうね。
最後に抱きついた妖の気持ちがわかります。
この巻で一番印象深いかもしれません。
【特別編3 ニャンコ徒然帳】
ニャンコ先生と迷子の女の子の話。
ニャンコ先生ってやっぱり優しいんですよね。
ちゃんと女の子を助けてあげるわけですし。
夏目と女の子を重ねてしまったニャンコ先生。
夏目は一人でいることがいやだったのに、一人でいるしかなかったわけです。
一人でいることになれてしまったから今優しくされて戸惑っているわけですからね。
ニャンコ先生も夏目と一緒にいることに慣れてきて、いつか傍を離れるときに喪失感とか覚えたりするんだろうなぁ。
おもしろかったです。
でもやっぱり夏目は読むとどこか悲しくなりますね。
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