怪物王女 5/光永康則
断て、血の宿命を。
すべての怪物の上に君臨する王族。その頂点である王位をめぐり、血を分けた兄弟姉妹による殺し合いが続いている。
偶然から、王族の一員である姫に血の戦士として仕えることになった平凡な少年ヒロ。
届けられた情報をもとに、姫とヒロたち一行が向かったのは平凡な田舎町だった。
しかし、そこに一行を待っていたモノとは、王国の禁を破る存在、死霊だった。
結構久しぶりな気がしていたんですが、そんなことなかったですね。
前巻を紹介したのが6月のことだったんで。
【第20話 先制王女】
【第21話 死霊王女】
【第22話 脱出王女】
【第23話 決闘王女】
が収録されています。
この作品って基本1話完結型ばかりなんですが、この巻の話は続いています。
厳密には決闘王女だけちょっと違うんですが、続きといっても問題ないかと。
ハエ男からの「王族がいる」という情報によりとある山村へ出向いた姫たち。
確かにそこに王族はいました。
が、時間稼ぎに血の戦士を残し、リザや令裡を翻弄します。
というのも、この血の戦士・ミカサはハエ男の手によって寄生生物(パラサイト)を頭部に宿された兵器生物だったんです。
ミカサ相手に苦戦している間に、村は変貌を遂げてしまいます。
ミカサの主であったキザイア。
キザイアは「死霊」なるものを放ち、村ごと姫を亡き者にしようとしたわけです。
このキザイア、かなりひどいヤツのようですね。
ミカサを扱いひとつ見てもわかりますが、自身が殺したミカサを血の戦士としたり禁を破ることに抵抗を覚えていないようですね。
死霊は血液を媒介に感染するもので。感染後一定時間が経過すると化け物に変貌してしまうもの。
王国ではたとえ王であっても取り扱いは禁じられているとても危険なものなんですね。
うーん、B級ホラーのゾンビものみたいな感じですね。
そして、姫が多くの家臣を失うこととなった原因でもあるようです。
どうにか死霊のはびこる村から脱出することに成功した姫たちでしたが、それだけでは終わりませんでした。
というのも、キザイアの方から「リリアーヌ(姫)が死霊を放った」と訴えたから。
手っ取り早く決着をつけるため、決闘をすることになった二人。
覚悟の違いから一見不利に見えた姫でしたが、キザイアに勝利してみせます。
が、また次巻では波乱があるようですね。
次巻予告を見ると姫捕まってるし、ヒロもリザも囚人服みたいなの着てるし。
なんとなくは覚えているんですが、なんでそうなったのか覚えていないんで楽しみです。
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