アイシールド21 11 大戦開幕/村田雄介(原作/稲垣理一郎)
一回負ければ終わり…。地獄の行進(デス・マーチ)を終え、日本へ帰ってきたセナ達に「勝つ」為のレギュラーメンバーが告げられる。そして、過酷な練習を積んだ全てのチームが目指す、全国大会決勝(クリスマスボウル)への戦いがいよいよ始まる!!
作中で「裏原宿ボーダーズ」が出ていたので改めて確認してみたら、この当時すでに
ノベライズ発売されていたんですね。
今度そっちも読もうと思います。
【89th down 決戦は日曜日】【90th down 遅すぎたアスリート】
死の行進(デス・マーチ)を終え、日本へ帰国した泥門一行。
大会が始まる前のつかの間の平穏とでもいえばいいでしょうか。
練習風景やクラスでの一幕、鈴音がチアリーダーになったりしています。
トーナメントのチーム紹介もされています。
最後まで読んでいますから、なんとなくどことどこが対戦してどちらが勝つくらいはわかりますが、こういうのは読んでいて楽しいです。
そして、大会へ向けてレギュラーが発表されます。
惜しくも、雪光は助っ人のバスケ部二人に負けてしまいます。
ヒル魔のいう通り、雪光に特訓の成果が現れているとはいえ、初期値が低すぎるんですよね。
だからこそのセナとモン太の言葉になるわけですね。
トーナメントを勝ち続ける限り、雪光がフィールドに立つ可能性は0じゃない、と。
頑張れ。
【91st down 一流の夢】【92nd down 日本一のパス】
王城・桜庭&高見サイドの話です。
今巻の前半は「努力の人」の話なんですね。
雪光だけじゃなく桜庭もまた凡才ながら努力をする人です。
多分、進の1番近くにいるのって桜庭だと思うんですよ。
自分がようやく少し進めたと思ったら隣にいたはずの進はずっと先を進んでいるのを間近で見続ける。
だから自分は天才じゃないと知るのに、周りからは天才扱いされ、余計努力しつづけることがつらいのでしょう。
そして、高見は自分のパートナーになってくれるかもしれない桜庭をずっと待ち続けた忍耐の人。
自分がずっと待ち続けた5年間を「ムダ」と言われちゃさすがに怒りますよね。
いろいろあったけど乗り越えた2人は、一緒に天才たちに抵抗していくわけですね。
【93rd down 誓いの絆】【94th down 大戦開幕】
大会前の葛藤と、大会開幕。
今が充実していること、そして負けたらそこで終わりのトーナメントであることから栗田は大会に向かうのが嫌だとなるわけです。
アメリカ編で触れられていましたが泥門の部活は2年の秋で終わり。
つまりはヒル魔たちにとって、この大会は最後のチャンスということ。
現在のセナたちのクラスにあるテレビ。
そこにクリスマスボウルを目指す書き込みがあったんですが、それが増えていて。
それを見た栗太は葛藤を吹っ切るわけですが、こういうのすごく好きです。
過去のヒル魔たちと同じく皆でクリスマスボウルの会場を見に行って決意を新たにします。そして、大会が開幕します。
桜庭のイメチェンもここですね。
今までのアイドルから路線変更するわけですが、別に泡ふくほどじゃないと思うんですが。
【95th down 泥門、大凶の日】【96th down ケツの爆発】【97th down 千両役者】
VS網野サイボーグス。
が、会場移動の際にセナと瀧がまったく関係ないバスに乗ってしまい2人欠いた状態で試合開始となります。
アイシールドがいない状態での攻撃パターンなども想定しているとはいえ、セナがいないのはきついですよね。
瀧は……、まあいなくても問題なかったんじゃないですか?
だって、瀧ってまだこの時点では泥門の生徒になってませんよね?たとえいても試合に出られなかったと思うのですが。
波乱含みで始まった試合でしたが、三兄弟の気合が空回りしてしまって思うような結果が出ません。
先取点をとられてしまいます。
が、そこはどぶろく先生が実際に(軽)トラックを押させることで感覚を思い出させて。
アイシールドがいない泥門の攻撃のほとんどはモン太によるもの。
どうしても体格差がありますからモン太を抑えるのはそう難しくないんですよね。
8-8で試合は振り出しに戻ったものの、攻撃が通らなくなり膠着状態に陥るかと思われます。
が、そこに葉柱ルイのバイクから投げ出されるようにしてアイシールドが突っ込んできて。
そこで今巻は終了。
モン太じゃないけど、あれはかっこいい。
次巻も楽しみです。
その前にノベライズ読んでしまわないとダメですね。
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