よろず屋東海道本舗 1/冴凪亮
インターネット上で探偵業“よろず屋”を営む志摩義経は、ある日人気モデル“キョウ”こと駿河香からストーカー探しの依頼を受ける。欲望の渦巻くモデル界の裏側に潜り込み、推理を進める義経だが…!? 事件後、香を相棒に義経の「よろず屋東海道本舗」が始動! 冴凪亮の初コミックス登場!!
ふと思い出して急に読みたくなった作品。
この人の作品は一通り持ってるのですが、シークエンスってどうなったんでしょうか。
最終話は立ち読みして、最後「神のみぞ知る」みたいなことを言って終わったような、という中途半端な記憶があるのですが、いつまでたっても2巻は発売されず。
結局どうなったのでしょう……。
『よろず屋東海道本舗』
香ちゃんが「よろず屋」にストーカー探しを依頼する話。
志摩さんと香ちゃんの出会いです。
志摩さんの女装ネタが多いのは覚えていましたが、初っ端から女装していたことにちょっと驚きました。
正直な話、この作品少女マンガではありますが、メインとなれる女性キャラが少ないですからね。
1話限りの登場人物以外となると、香ちゃんのお姉さんと舞でしたっけ?くらいしかいなかったような。
でもまあ、お姉さんは人妻だしなぁ。
だから志摩さんの扱いが、ヒロインぽい(笑)
貞操の危機とか言われてるますし、ね?
『天壌無窮 君を覚ゆる ――よろず屋東海道本舗・2――』
幽霊が出るという噂を聞きつけて時代村に行く話。
時代村の創設者・緒方が恋人・鈴へ向けた時代をこえた贈り物、ってところでしょうか。
志摩さんがかっこよかったです。
志摩さんの持つ携帯に時代を感じました。
後付を見ると1999年に初版が発売されたものとのこと。道理で。
志摩さんって鋭いのか鈍いのかよくわからない人だなぁ、と。
物語の主人公としてはそれくらいがちょうどいいのでしょうね。
『空間を埋める者 ――よろず屋東海道本舗・3――』
よろず屋に脅迫メールが届き、香ちゃんの学校の文化祭に行く話。
何に驚いたかって、エジソンに驚きました。
はじめこんなに普通のキャラだったんですね。
なんか丸呑みするキャラ――おがっちでしたっけ?、とふざけてる印象が強すぎて(笑)
犯人の身勝手な言い分にはイラッとしました。
『聖夜(イヴ)の訪問者 ――よろず屋東海道本舗・4――』
同業者『APP』を探してほしいと依頼を受ける話。
APPの登場です。
APPって高飛車というか、全部分かっていて高見から見下ろしてるというか、そんなイメージがあったので、まさかほとりとの仲を取り持たれているとは。
すっかり忘れてました。
志摩さんがシャンデリア蹴り飛ばした所といい、APPが2階から飛び降りる所といい本当に少女マンガとは思えませんね。
『スウィート・サイレンス ――よろず屋東海道本舗・5――』
髪切り魔を捕まえるよう依頼を受ける話。
APPと共同戦線(というか対決)、そして志摩さんの女装第2弾です。
この話、結構好きだったりします。
田辺さんとみゆきちゃんのその後はまったく語られていませんが、きっと上手くいったんだろうな。
APPに微妙に負けたような形になってしまったところで今巻は終了。
志摩さんの「火」に対するトラウマ、香ちゃんの「二重人格」。
どちらもまだ克服とは程遠い状況ではあります。
最終巻ではどちらも克服されたはずですが、どのようにして克服していくのか、細部を忘れてしまっているので楽しみです。
明日は何か小説でも読みたいなと思います。
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