桃組プラス戦記 8/左近堂絵里
第五の刺客(おに)が、ついに現れた!!
その姿は…!!?
第四までの鬼を攻略した桃園祐喜。愛譚学園の一台イベント・体育祭でも、自らの力で勝利をもぎ取るなど、少しずつ成長を続けていた! そんな祐喜を遠くから見つめる、可憐な少女の影。それは、歴代の桃太郎の生まれ変わりを最も多く殺してきた「桃花乱壊(さいあく)の鬼」だった!!
過去最凶の敵が、ついに祐喜に迫る…!?
すべての人間が持つ、「真実の名前」とは?
ちょっと久しぶりな気がする桃組です。
でも、実際は
前巻を紹介したのは3月ですから、そんなにあいてないんですよね。
【第三十六話 桃花乱壊(とうからんえ)ノ行進曲(マアチ)ノ章 其の一】
【第三十七話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の二】
【第三十八話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の三】
【第三十九話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の四】
【第四十話 桃花乱壊ノ行進曲ノ章 其の五】
VS桜鬼の話。
偶然遭遇した少女が、桜鬼こと撫子鴇羽だったんですが、この鬼めちゃくちゃ性質が悪い。
「桃花乱壊」、正しいルビは「とうからんえ」なんですが、上のあらすじにもあるとおり、時々「さいあく」のルビがふってあることがあるんですよ。
字面だけ見ても不穏です。
鴇羽は今まで登場した鬼のような目立った戦闘力はありません。
だから、単純な戦闘となれば祐喜一人でも勝てたでしょう。
しかし、言霊使いである彼女のクリア条件はそんな簡単なものではなくて。
ざっくり言うと「1週間祐喜のトラブル吸引体質をなくしてやるからその間に桜鬼の真名をあてろ」というもの。
しかも「失敗したらトラブル吸引体質は膨れ上がって祐喜に戻り、廃人と化してしまう」というかなり危険極まりない条件なんですね。
この手の物語で時々登場する真名ですが、これ誰に知られてもいけないとても大切なもの、といったところでしょうか。
歴代桜鬼は同じクリア条件をかかげてきたようですが、これは紅や裏葉なんかとは比べ物にならないくらいの難易度です。
だからこそ「桃花乱壊」なんでしょうが……。
鴇羽の真名を探しつつ、文化祭の準備を進めていく祐喜。
その祐喜に少しずつ忍びよる夢。
なんとも不穏な雰囲気がぷんぷんです。
鴇羽自体は悪い子じゃないんだろうけど、何かに縛られているように見受けられます。
鴇羽の口から語られた「もし祐喜が廃人と化したら」の話。
単純に考えて、どうしようもない今代を抱えているくらいならまだ希望のある次代に託す、的な考えってことなんでしょうけど、実際どうだったかな?
一度読んでいるのでなんとなくは覚えているのですが、その辺は忘れてしまっていますね。
【番外編 反省文ヒエラルキィノ章】
学園内の器物破損・損壊常習犯が集められる話。
一応ランキング形式で発表されているんですが、ちょっと笑ってしまいました。
ちなみに5位一寸、4位雪代、3位咲羽、2位祐喜。
そして1位は桔梗でした。
被害内容にそれぞれ個性があるというか(笑)
雪代は鼻血ネタだし、桔梗はルリ花関連ばっかりさすが歪みねぇ。
というか、力(権力的&攻撃力両方)のあるヲタクってめんどくさいな、と思いました。
なんとも続きが気になるところで終わっているのであまり時間をあけずに紹介したいです。
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