桃組プラス 戦記 12/左近堂絵里
残る鬼はあと2鬼!
そんな祐喜たちの前に現れたのは―――!?
桜鬼攻略に成功し、愛譚学園文化祭も無事に終わって、何とか平穏な日々を取り戻した桃園祐喜。
咲和の提案で、雪代、雅彦と共にトレーニングをすることになったのだが、咲和の仕掛けるさまざまなトラップを、祐喜はいとも簡単にクリアしてしまう。
それがきっかけで、パワーアップしていることに気づいた祐喜だったが…!?
昨日購入してきた本を早速読みました。
前巻からおよそ1年ぶりですね。
【第五十五話 竜潜月、魂風纏いて金色来たる。ノ章 其の一】
【第五十六話 竜潜月、魂風纏いて金色来たる。ノ章 其の二】
【第五十七話 竜潜月、魂風纏いて金色来たる。ノ章 其の三】
【第五十八話 竜潜月、魂風纏いて金色来たる。ノ章 其の四】
【第五十九話 竜潜月、魂風纏いて金色来たる。ノ章 其の五】
【生まれ変わっても、そのままでいいの?】
が収録されています。
タイトルのルビは「りゅうせんづき、たまかぜまといてこんじききたる」。
正直初見じゃ一瞬「うん?」ってなったので一応書いておきます。
新章突入しました。
前巻が、キリがいいんだけど色々と伏線というか、思わせぶりな終わり方していたんですよね。
今回は怒涛の展開っぽい感じなんですが、これは生徒会長(=鬼サイド)の思惑ではなさそうなんだけどどうかな。
今まで祐喜は寮では一人部屋だったようなんですが、今回同室者が誕生します。
正直、最初は「え、誰、新キャラ?なんかめっちゃ怖いんだけど」って感じだったんですが、実際は新キャラでもなんでもなく。
国際科登場ら辺からちょいちょい登場していたクラスメートの羊原くんでした。
ここで、彼についての説明もちょっとされてます。
羊原くんは十二支の未の家に生まれた子で、主のために福を呼び込む「福禄獣」なんだとか。
ただ、彼は力が弱く他者にまでその能力を作用させることが出来ないそう。ただし、自身には利くので、祐喜のトラブル吸引体質による被害を受けることはないとのこと。
祐喜にとっては普通に友達になれる存在なのでものすごく嬉しそうです。
現在普通科の彼ですが、以前は民族伝承学科にいたんだとか。
民族伝承学科は妖怪たちが在籍する学科であり、「福禄獣」は座敷童とか福の神とかそういうのと同一視されているので妖怪寄りとして見られていたわけですね。
彼が転科した理由は「食べたいものがあってそれを探すため」。
なんかものすごく怖いんですが。
(以前に民族伝承学科の子どもたちが登場したときに人を食べていたのは昔のこと云々とか言ってたけど……)
前巻で桜鬼の一件は解決しました。
で、忌憑き太夫は最後に祐喜へ力を残していてくれていたんです。
桃太郎の2人分の力を持つ祐喜は力を増し、生まれ変わり組に追いつくほどの能力を手に入れることになります。
が、それだけじゃ終わりませんよね。
桃太郎の「トラブル吸引体質」も倍になっていると(笑)
それゆえに起こるトラブルも今まで以上。
被害が目に余るからと野槌鐘女(かなめ)、笑男(みお)姉弟に粛清対象として認識されてしまいます。
巴さんと同じ警備委員会(前世退鬼師を中心に前世関連の問題に対処する委員会)に所属していたらしいこの姉弟は、やりすぎて委員会からは除名処分を受けているそう。
鐘女は、金太郎の生まれ変わりであり、さらに体育科です。
そりゃあ、強いよね、と(爆)
バトルに突入するわけですが、警備委員会委員長の兼行忠信の仕切りで学科の違う獣基たちは呼べません。
獣基じゃなくても祐喜に味方してくれそうなキャラたちは揃いも揃ってみんな学科違うんですよね……。
仕方なく、羊原くんが巻き込まれて2対2の決闘を行うことになります。
ぶっちゃけ、羊原くんの「福禄獣」より祐喜の体質が上回っている気がする(笑)
戦っていても笑男に対する情報が少なすぎて不思議に思いながら読み進めていたんですが、この弟の正体は十二支の巳の家に生まれる「蛇蠱獣(だこくじゅう)」であり、主の敵を呪いで絞め殺す存在なんだとか。
ぶっちゃけ、ちょっといっちゃってる人にしか見えないです。
十二支の家ってのが時たま登場するんですが、情報が小出しなので把握しきれないです。
申と子が多産だってのは前に出てましたね。で、未と巳には獣基(戦う力を持つもの)が存在しない、と。
咲和(と祐喜)の申=十二支の申でいいんでしたっけ?あれ?
雪代の家は雉ですが、雉と十二支の酉は別物であると考えていいのかな?
うーんダメですね。細かな点を結構忘れてるんで……。
ラストは羊原くんが祐喜を「信じられない」と。
予告を見る限り、「福禄獣」であるがゆえの問題っぽいですね。「福禄獣」はその効果が効果なので生まれ変わりや獣基の間で取り合いになるらしいので。
次巻の発売はこのペースで行くのなら単純に半年後、なんですがきっとまた休載になるんじゃないかな?
今も本誌連載に完璧に追いついていて現在発売されている雑誌で続きがそのまま読めるらしいです(笑)
今度覚えていたら立ち読みしてもいいかな?
[2回]
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