桃組プラス戦記 15/左近堂絵里
雪代が危険な森で行方不明に。
祐喜は雪代を助けることができるのか!?
冬休みに「雉」の家である雪代の実家に訪れた祐喜・咲羽・雅彦。
その夜、雪代が「迷夢の森」に迷い込み、行方をくらませてしまう。
雪代を捜しに危険な森へ向かう祐喜たちは、雪代が抱える心の「闇」が、この事件を引き起こした原因だと知る。
祐喜は雪代を救い出すことができるのか…!?
先日購入してきていた桃組です。
表紙は会長。帯のセリフと相まってなんだかエロいです。
【第66話 雪月・履端。迷夢ノ森ニテ捕ラワレ喰ワレ。ノ章 其の三】
【第67話 雪月・履端。迷夢ノ森ニテ捕ラワレ喰ワレ。ノ章 其の四】
【第68話 雪月・履端。迷夢ノ森ニテ捕ラワレ喰ワレ。ノ章 其の五】
【第69話 月正、約束ノ地ココニ。ノ章 其の一】
【第70話 月正、約束ノ地ココニ。ノ章 其のニ】
が収録されています。
前巻に引き続き雉の家での話と新章・吸血鬼編なのかな?が始まっています。
まずは、雉の家編。
前巻は雪代が迷夢の森へ迷い込んでしまったってところで終わったんでしたか。
迷夢の森には「悪夢を見せる」術がかけられていて、ひいおばあさま(先代雉)の言葉で揺さぶられていた雪代はガンガン術中にはまっていきます。
駆けつけた祐喜によって良い子でいるようにという呪縛から解放されたわけですから、これからは良い方向に進んでいくんじゃないかな?と思います。
ただ、雪代も気にしていた
「獏自身の悪夢は誰が食べてくれるの?」というもの。
子供時代の祐喜だと思うんですが、最近この子が登場する頻度が増えてきているというか。祐喜自身も知っていてあえて放置(保留?)しているような描写があります。
この子がいったい何なのか。すごく気になります。
祐喜はこの騒動により雪代のひいおばあさまに認められ、先代申の正獣基であり、母親である猩花(しょうか)からの手紙を渡されます。
なぜ身内の申ではなく、外部の酉に預けていたのか。
祐喜自身が中身をみようとしないため不明ですが、中にはなにが書かれているのか……。
そんなこんなで、鬼美とも合流。申の家にもよった後学園へと戻ってきたようです。
幕間ってわけでもないんでしょうが、会長と羊原くんのやりとりも描かれています。
いろいろと謎が多いこの2人ですが、まあまず驚いたのは副会長が男性だったことですね(笑)
羊原くんの「彼」発言は二度見しました。
相変わらず、この方のイラストは性差がわかりにくい……。
というか、副会長の目は羊っぽいんだけど、副会長ってきれいなサラストロングなんですよね。
羊はみんなモコモコらしいですし、うーん?
会長が羊原くんに見せたものとはいったい何なんでしょうか。
2本の鎖で閉ざされた大きな扉。まあ順当に考えて2本=残りの鬼の数なんでしょう。
ただ、扉の向こうにあるのは
「(羊原くんが)桃太郎に惹かれる気持ちを変えるもの」。
もしかして封印とかそういうものなんでしょうか。
会長の言葉を聞いて私が一番に思い浮かべたのは民族学的見地における「桃太郎」、というか「鬼」の話。
岡山だったと思うのですが、岡山の桃太郎伝説ってよそと違って桃太郎こそ侵略者だったっていう話らしいんですね。
そして、鬼も村にすんでいなかっただけの普通の人だったと。
私自身は民族学とか本で読んでなんとなくわかっているだけの門外漢。
なのでぜんぜん違ったら恥ずかしいのですが、会長のセリフを深読みすとどこかで善悪が入れ替わっている可能性も否定できないかな?なんて思ってしまいました。
祐喜の中に存在する少年(獏)もどこか不穏な雰囲気ですし。
これは今後の展開に期待です。
そして、次は新章突入。
学園でおそわれる人たちが現れ、状況証拠的に犯人は吸血鬼ではなかろうか?と。
祐喜たちはもしかしたら呪いをかけた鬼かもしれないから~と動き始めます。
ここで今まで攻略してきた鬼っ子たちが登場しててなんだかうれしいです。
トップオブ愛譚で欠席だった桔梗もでてますし。はい。
鬼っ子たちはなにもしらなかったため、巴さん(警備委員)の方から情報を集めていきます。
祐喜がおとりになって犯人をひっかけたところで今巻は終了。
どうもそこまで悪いやつではなさそうな?って印象ですがどうかな。
巻末には祐喜たちが作者のお宅訪問してる様子が描かれていますが、ごめんなさい正直私は興味なかったので流し読みでスルーです。
次巻についてはなにも書かれていません。
最近よくある「この続きは雑誌何月号で読める!」みたいなのもないので本当に不明。
まあ気長に待ちたいと思います。
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