炎天のいろは 2/佐々木ミノル
宮廷にケンカを売る男の出現! そして晴明との戦いが始まった…!!
時は陰陽道が未だ根付く古代……。少年・一六八は、殺された母親の仇を取るため赤皇打倒の旅に出た! 彼は武器に神通力を宿らせる不思議な力「破敵法」の使い手として、赤皇の圧制に苦しむ街を救いながら仲間を求めていく――。
そんなある日、宮廷を潰したいという男・刃外と出会う。敵か味方か、迷う一行。だが、時を同じくして宮廷陰陽師・吾辺之晴明の手下・水面が現れた! 水面の圧倒的な攻撃を受ける一六八たち!! 彼らに勝機はあるのか!?
以前、紹介した
これの続きです。
夏に紹介して以来だったんですね。
そんな前だと思っていなかったんですけどね。
【第5話 宮廷にケンカを売る男】
【第6話 対・水の兵(つわもの)】
【第7話 時の采配】
【第8話 戦が始まる】
前巻は牢から出て一暴れしたところまででしたか。
今巻はその続き。
町から逃げる一六八たちに男が声を掛けてくるところから始まります。
男の名は、刃外。
元武士で、人形のように変えられてしまった妻・鈴銅の敵討ちというか。
何があって鈴銅が口も聞けず表情も動かなくなってしまったのかを知りたいと。
だから仲間にいれてくれといってくるわけなんです。
でも、一六八はそれを拒否します。
刃外に何かあったとき鈴銅はどうなるのか、ってことを言及されちゃ刃外はどうしようもできないですよね。
そして、水の術者・水面が襲ってきます。
水とか言ってますが実際は氷。
破敵法は陰陽道の一種であることから水剋火の理(水は火に勝つ)があるんですよね。
さらには小麦と鈴銅を盾にされたら従わざるを得ません。
水面は晴明の下についていたわけですが、そこで水面VS一六八、晴明の式神・玄武VS東くんの戦いがはじまります。
前述の水克火とあくまで一般人でしかない東くんですから苦戦を強いられます。
あとを追いかけてきた刃外に土の力を与えて、なんとか水面を倒します。
土剋水の理があるので、初心者である刃外でも水面の氷を壊すことが出来たってことなんでしょうね。
これが別の術者だったらきっとまた別の結末を迎えていたのでしょう。
晴明は気まぐれというか、「おもしろい」と感じたものについて力を注ぐというか。
そういう気性の持ち主らしく、一六八の存在をおもしろいと感じ、一六八の成長を楽しみにしているからなのか一六八の存在を宮廷にいる赤皇にばらします。
一六八捜索に本腰を入れた宮廷の連中に殺されたのならそのときはその程度だった、と簡単に諦めてしまいそうでちょっと怖い。
そんなことなど全く知らない一六八たちですが、なんと一六八の武器であり、破敵法を吹き込む鉄球が壊れてしまいます。
東くんの泡の吹き方からしてかなりヤバイことがわかりますね。
正直、晴明の式神である太陰につつかれた小麦の微妙な笑顔も気になるところです。
あ、あと東くんの鈴銅に対する反応――というかよく似ているという愛姫への反応といった方がいいのかな?
それも気になるところです。
その辺は次巻かな。少なくとも鉄球に関してはすぐやっていたはず。
次巻はまたそのうち。
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