docca 1/渡辺祥智
七ツ橋高校に入学するため虹ヶ丘町にやって来た円山まひるは、突然、一人の王子様と出会う。それは銀髪に水色マント、おまけに超美形というまんまファンタジー仕様の王子様。驚いたまひるがよく見れば、町中ヘンテコな生き物で溢れかえっている。どうやら虹ヶ丘町は5年前に謎のフシギ異世界「どっか」と繋がったらしいのだ…!!
軽妙洒脱、予測不可能、出たとこ勝負のユルユル大冒険、待望の第1巻登場!!
「
その向こうの向こう側」の渡辺さんの最新刊。
で、この作品掲載雑誌変わってるんですね。
ブラウニーの創刊号は書店でカラーのみ読むという訳の分からない行動をとった覚えがあります。
あれです立ち読みするには重いし、1話のページ数が多かったんですよね。週刊誌しか立ち読みしない人間には「大増○○P」みたいのはきつかったというか。
「渡辺さんだー。よしコミック出たら買おう」と思ったものです。
注意していた訳ではないので、特に気にしてなかったのですが、創刊号しか発売してなかったんですね。道理でそれ以降見た覚えがなかったわけです。
現代ファンタジーです。
異世界と繋がってしまった街が舞台。
主人公はまひるなんですよね?
これ表紙だけ見たら烈花が主人公みたい。
渡辺さんらしいほのぼのしてる可愛らしい作品なんですが、シリアス要素も組み込んだ作品。
まあ、まだ伏線のみといった感じでシリアス要素はうすいんですけどね。
途中で悲しい話も持ってくるんだろうな、と今までの渡辺さんの作品を思い出すとそう思います。
その向こうの向こう側、funfun工房、銀の勇者だってほのぼのだけで終りませんでしたからね。からっとはちょっと毛色が違いましたけど。
うーん、楽しみ。
【#1 ようこそ虹ヶ丘】
まひるが虹ヶ丘にやってくる話。
導入部分なのでストーリー的にはほとんど進んでいません。
王子捕獲話。
AIの解析にはびっくりしてしまいました。
確かにあれは見た目的に問題ですね。
どっちも麗しい感じなので許せるというかそんな感じ。
【#2 どっか繋がる】
まひるが学校に行く話。
お友だち・ミツミちゃんの話からするに「七ツ橋が「どっか」に繋がっている」っていうのは比較的有名なんではないんでしょうか。
まひるちゃんはそれだけ世間知らずってことなのか……。
まあ、確かに天然っぽい。
烈花がまひるを管理委員にすることを決定して終了。
【#3 どうぞよろしく】
まひるが「docca管理委員会」のメンバー、そして王子様お世話係に任命されて、管理委員のほかのメンバー達と絡んでいく話。
王子様の仮称・クレオール八王子。マジでそういうマンションありそうですよね。
守屋先輩と星川先輩の関係が非常に気になります。
幼なじみ的な存在なんだと思いますが……。なんなんだろ?
【#4 流れ星】
まひると八王子くんが「流れ星」を見に行く話。
こう書くとなんだかロマンチックなデートみたいに聞こえますが全然そんなことなくて。
虹ヶ丘が「どっか」と繋がってはじめてやってきた巨大な石、通称「流れ星」。
なんだか怖いような謎の巨岩。
それぞれにそれぞれの過去があるらしいことが仄めかされて終了。
【#5 「これは王子ですか?」】
八王子くんの日本語勉強と過去の王子たちの話。
八王子の八は8番目にやってきた王子の意味――なんですが、今までの王子がはんぱなく適当で面白かったです。
一王子、二王子、六王子が再びやってきた理由はなんなんでしょう。
特に一王子。
二王子、六王子は意思があるわけですから、まあわからないこともないんですが、一王子はまさに「絵に描いた王子」ですからね。
何か理由があるんだろうな。
次巻が非常に気になるところで終了。
巻末のおまけのぐだぐだ感もよかったです。
次巻はいつ発売になるんですかね。
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