七つの封印 2 悪魔のコウノトリ/カイ・マイヤー(訳/山崎恒裕)
真夜中に、悪夢が現実となる。
真っ黒で巨大なコウノトリが、エルカーホーフ・ホテルのなかであばれまわる。
キラとリーザ、それにニールスとクリスの四人は、その化け物に追いたてられる。
迷宮のようなホテルを舞台に、猛然とせまりくる悪魔のコウノトリから、彼らは逃げきれるのか……そして逆転劇はあるのだろうか?
かつてこの館の主だったモーアシュタイン男爵がのこしたものとは?
奇人といわれた男爵の過去から、謎をとく鍵はえられるのだろうか……。
図書館で借りてきました。
これの続きになりますね。
あまりおもしろいと思えないなぁというのが、正直な感想です。
まあ、私自身がこの手の海外ファンタジーにあまりなれていないこともあるのでそのせいかもしれません。
というか、その作品の空気というか雰囲気?になれてくればそれなりに楽しめるのかな、と。
この手の長編シリーズだと1、2巻ってどうしても導入部分になってしまいますから物語的にも面白味にかけることが多いんです。
それに耐えきれなくて、読むのをあきらめてしまった作品がいくつもあるのでこれもそうならないようにしたいと思いますが。
今回の舞台はニールスとリーザ兄妹の住むエルカーホーフ・ホテル。
両親不在のホテルで兄妹と、キラとクリスの4人で留守番というか、過ごすことになるわけです。
その状況で、彼らは悪魔のコウノトリから逃げまわることになるわけです。
なんで、コウノトリ?と思ったのですが、この作品を書かれているカイ・マイヤーさんはドイツの方なんです。
で、ドイツではコウノトリは「幸せをもたらす鳥」として愛され、国鳥でもあるんだとか。
日本でいうハトみたいなもんってことでしょうか。
本来なら幸せを運ぶ鳥が、悪夢を運んでくるのですからシュールですよね。
前巻で七つの封印をほどこされたキラたち。
この封印の影響で彼らの性格が変わっているっぽいのですが、元がよくわからないのでなんともいえないってのが正直なところです。
作中で言及されているので「どう変化した」ってのはわかりますけど。
ただ、兄妹はともかくキラとクリスの変化はあまりいいものとはいえないのかなぁ、と。
10歳かそこらの少年少女なんですが、この作品ちゃんと恋愛要素が含まれているんです。
リーザ→クリス→キラなんですよ。
で、クリスはリーゼから自身へ向けられる好意に気づいていて煽っているんですよね。
私には、それが封印の影響に思えて。
その辺今後語られるのかな?
3巻は廃墟のガーゴイル。
ガーゴイルってあれですよね。石でできた怪物。
この作品ってギーベルシュタインの街から出ることないのかな?
今度続きを借りてこようと思います。
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