ドラゴンラージャ 10 友情/イ・ヨンド(訳/ホン・カズミ)
ついに親子の再会をはたしたエポーニンとハスラー。つかまの幸福をかみしめるハスラーだが、ネクソンと手を組む反逆者である以上、その心境は複雑だった。いくら改心を要求しても、ハスラーの思いはゆるがない。理由をたずねると、ハスラーは静かに語りだした。
「すべては<八つ星>と、ルトエリノの<っ魔法の秋>からはじまった」
300年の時空をこえた愛憎劇!
そのときフチは大魔術師になる――。
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図書館で借りてきました。
今回の表紙は、エクセルハンドですね。
全12巻中の10巻ということもあり、今までの物語の中で張られていた伏線が回収されつつあります。
本当に長い話なので、けっこう忘れてる話とこ多いなぁ。
今巻には、
【第13章 大魔術師の挽歌】
【第14章 正解のない選択】
が収録されています。13章はすべて、14章ははじめだけですね。
今回のタイトル、友情。
これまた、二重三重の意味がかかってます。
300年前のハンドレイクとルトエリノ間のことでもあり、
フチとフェアリークイーン・タレニアンのことでもあり、
ウンチャイと仲間たちのことでもある訳ですね。
序盤でハスラーの口から語られる<八つ星>についてですが、正直よくわかりません。
哲学めいてる話は、きちんと読んでもすりぬけていってしまうというか、なんとなくしか理解できないんですよね。
最終的にハスラーは娘のエポーニンとともに、行方をくらますことになったよう。
ハスラーはネクソンとともに行動していた反逆者であるわけです。
本来ならば、咎を受けなければならないのですが、エポーニンのこともあり、カールは逃げ道を用意してやったんですね。
それにハスラーが従ったかどうかは描かれていませんが、きっと逃げたんだろうな、と。
二人はどこかで幸せに暮らしているんだろう、で終わることが出来たらいいんですが、1点気になることがあるんです。
それはエポーニンの弟であるデートリヒの存在。
彼は、未だ生死不明な訳ですが生きているとしたら……。
その辺どうなっているのか、今後気になります。
今回、ようやくウンチャイがフチやサンソンを通さずにネリアと会話します。
読んでいて「おぉー!」と感嘆してしまいました(笑)
途中、ウンチャイの姿が見えなくなって探し回るというエピソードがあるんです。
「もしかして逃げたんじゃ……」となるわけですが、彼はなんだかんだ言っても、逃げるってことはしないんじゃないかな、と。
冒険が終わったあとは、ヘルタントで普段はフチと一緒にサンソンをからかったりしながら、前線でモンスターと戦っていそうなイメージがあります。
まあ、その辺は今後語られるかな?
次巻ようやくクラドメッサのもとに向かい、レニと対面になるよう。
シオネ、ハルシュタイル侯爵の計画、盲目の魔術師の存在など謎はまだたくさん残っています。
まだ波乱がありそうな感じですが、いったいどうなってしまうのか楽しみです。
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