ドラゴンラージャ 8 報復/イ・ヨンド(訳/ホン・カズミ)
ネクソン一行を見つけ、接近するフチたち。魔法で透明化したフチは、レニのもとに寄り、救出を試みる。かつぎあげたまではよかったものの、ネクソンが呼び出した<風のしもべ>によって、妨害されてしまった。イルリルが呼んだ風の精霊シルフが応戦すると、レニは空中をさまよいだす。フチとハスラーによる決死の争奪戦がはじまった。
一行をおそう黒い影、そしてドラゴン。
復讐の手を逃れ、走れ、フチ・ネバドル!
図書館で借りてきました。
中学文学の棚に並んでいたんですが、作者韓国の方なんだけどいいんだろうか……。
裏表紙に書かれている「上品で気高い(中略)価値ある話」から、後世にこの冒険が伝説になっているらしいことがわかります。
しかし、それによるとサンソンの扱いがすごすぎて。
だって「勇猛な戦士であり、同時に比類なき智恵をそなえた賢者サンソン・パーシバル」とかされているんですよ?
ぜったいカールの偉業とか混ざってると思うんですよね。
そしてフチは「幼い従者」扱いですからねー。そう考えると歴史って怖いです。
前巻はネクソンに浚われたレニを奪取しよう、というところで終わっていたんでしたか。
無事、レニを奪取して遁走します。
馬を持たない彼らは後を追ってくることが出来なくて、すごくスッキリしました。
何度もいっているんですが、私やっぱりウンチャイ好きです。
そしてアフナイデルとエクセルハンドも好き。
ウンチャイのセリフには多くの毒や皮肉が含まれているんですが、嫌いになれません。
今回、キルシオン、アフナイデル、エクセルハンド、ウンチャイの4人がフチたち一行と合流します。
主都にいた4人もまた活躍していたようですね。
毎度ながら本当に国王がしょぼい。
よくぞ無事だったなぁ、と思う一方で、キルシオンが命を狙われ続けいていた理由もわかりました。
こんな王だったら傀儡にするのも殺すのも楽でしょう。
デミ王女に即位権があるのかはわかりませんが、今まで無事だったことを考えるときっとないんだろうな。
そう考えるとキルシオンは邪魔な存在でしかないんですよね。
女バンパイア・シオネがしばらく登場していないと思ったら、国王暗殺を狙っていたようです。
本当に油断もすきもないですね。
一行が途中で遭遇したたブルードラゴン・ジコレイド。
子を思う親としての一面はともかく、普通に怖い。
ジコレイドの脅威は去ったものの疑問はつきません。
それというのもジコレイドにはドラゴンラージャがいて、国境付近で戦争に借り出されていたらしいんです。
なのに、ドラゴンラージャとの契約が解除されているらしく自由にしていたんですね。
いったい何を思ってドラゴンラージャであるトルーマンは契約を解除したのか……。
きっとそのうち明らかになってくれると思います。
そして途中で立ち寄った街・カーンアディウムでオークの軍勢に囲まれてしまいます。
オークたちはずっとろうそくモンスター(フチ)と目玉モンスター(ウンチャイ)を追いかけていたんですね。
そういう種族だから仕方ないんですが、たいがいしつこい。
いい加減力の差を思い知ってもいい気がするんですが。
それに、街を襲うのはフチたちをやっつけたいってだけじゃなく、物資を奪いたいっていう思惑もあるようなんで、まあいいかな。
ネクソンたちは純粋に恨みからあとを追いかけてくるわけですから本当にしつこくていい加減にしろ、って感じ。
ネクソン自体は自身の一部を失ったことで、そこまで脅威ではなくなったはずなんですが、とにかくもうしつこい。
オークの軍勢がろうそくモンスター(フチ)と目玉モンスター(ウンチャイ)を追いかけているのにもしつこいなーって思いましたが、それはそういう種族であるからある程度は仕方ないのかな、と思うんです。
それに、街を襲うのはフチたちをやっつけたいってだけじゃなく、物資を奪いたいっていう思惑もあるようですしわかりやすいんですけど。
そんなオークの群れを突っ切ってネクソンたちがやってきます。
本当にもうしつこい!
そろそろネクソンもオークたちも決着つけてほしいですね。
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