よろず占い処 陰陽屋あやうし/天野頌子
ホストあがりの毒舌イケメン陰陽師、安部祥明がよろず相談ことをうけたまわる占いの店「陰陽屋」は、、王子稲荷界隈のみなさまに支えられて順調に営業中……だったのだが、アルバイトの妖狐少年沢崎瞬太の高校の熱血担任が乗り込んできてひと騒動。また、祥明に結婚を迫る女性客の来店など、次々とピンチが到来。へっぽこコンビの運命はいかに!?
大好評既刊『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』待望の続編!
あらすじにもある通り以前、続編は出ないのならすごく中途半端とか書いていた
陰陽屋へようこその続編です。
前巻を読んだときに感じた中途半端さはやっぱり続編を出す意志があったからなんですね。
【第一話 秘密の沢崎家】
瞬太の新担任が、陰陽屋でのバイトをやめさせようとする話。
新学期を迎えてなんとか高校生になった瞬太なんですが、彼は学校でまとに授業を受けていないんですよ、寝てて。
まあ、狐は夜行性だからといってしまえばそれまでなんですが、先生がそれを納得するかといったら話は別。
瞬太=妖狐であることを知らない先生は、瞬太が眠り続けるのはバイトで疲れているからだ→ならばバイトは許可出来ない!と。
すごく正当な意見ですよね。
みどりさんたち瞬太の両親がいい負けてしまうのも仕方ない。
結局、バイトは許可してもらえることになり、めでたしめでたし、って感じなんですが、その入学も運だった瞬太が無事進級できるのかすごく不安になってきます。
【第二話 占いはご用心】
祥明に占いがはずれたことの責任をとるよう迫る女性が現れる話。
ぶっちゃけ、このお姉さんうざいなぁとか思って読んでました。
最後にああも迫っていた理由が明らかになってそういうことかと納得しましたけど。
出来すぎた人と連れそうのってちょっと疲れそうですもんね。
男性なら見栄とかそういうのもありそうですし。
ヒモとか養っていけばいけばいいんじゃないかとか思ってました(笑)
先輩の目的はいったいなんなんだろう?と明かされるまでわからなかった……。
なるほど、って感じです。
先輩たちにとって瞬太は愛でる(それこそおかしあげたりとか)対象にはなっても、恋愛対象にはならないだろうな、とか思います。
【第三話 ボディーガード】
瞬太の想い人・三井さんが妙な視線を感じる話。
おっかけか、ストーカーか、みたいな話になるんですが、三井さんが実は普通の子だったことにちょっとびっくり。
私なんでか脳内イメージがリボーンの京子ちゃんだったんですよ。だからけっこう可愛い子なんだろうなぁ、と思っていたのです。
だから、遠藤さんのセリフに「え、そうだったの?」とか思ってました。
正直、遠藤さんが怖かったです。
そして、高坂くんに遠藤さんを押し付けた祥明が酷い。
二話の季実子さんといい、祥明はいかにして降りかかった災難を人に押し付けるかに力を注ぎすぎな気がする……。
主人公サイドの人間としてそれはどうなんだろう?
【第四話 ゴースト・バスターズ】
瞬太の母が働く病院で幽霊騒ぎがおこる話。
幽霊騒ぎの正体は幽霊ではないんです。
調査の結果、それは妖狐ではないか、ってこと。
前巻で介護がどうの、とかやっていた瞬太のお祖母ちゃんがかなり重要なことを知っていたのです。
ただ、今まで瞬太やみどりさんたちが「瞬太は妖狐である」ってことを秘密にしてきたので語られていなかったことらしいです。
お祖母ちゃんが知っていたのは、他の妖狐――篠田さんの存在。50年以上前の話ながらも、10匹は東京で人にまぎれてくらしていたとか。
さらにその篠田さんと仲良くしていた学者さんはなんと祥明のお祖父さん!
なんか運命めいてきたなぁ。
妖狐の生態というか嗜好なんかは少し明らかになりますが、結局よくわからないまま終わってしまいます。
これ、続編早くだしてほしいな。
瞬太の両親はみどりさんたちであることは間違いないけれど、それでも妖狐の存在が気になるのも仕方のないことですよね。
三話で高坂くんに押し付けられた遠藤さんですが、高坂くんは見事に彼女を新聞部の戦力として利用することにしたようです。
さすが、高坂くん。
そして、瞬太はとうとう三井さんに正体を明かします。
本当に瞬太はいい人に囲まれ愛されてますね。
ちょっと気になったこと。
どこに書いてあったかはちょっと見つけられなかったんですが、「瞬太は同世代より一回りくらい小さい」みたいな表記があったんです。
これって、瞬太の成長が遅れだしてるってことなんじゃないのかな、と。
この手の人外モノにつきものな、寿命の差ってやつなのかな、と。
瞬太が完全な妖狐なのか、それともハーフやクォーターみたいな血を引いている程度なのかにもよると思うのですが、成長速度に差が出てきてもおかしくないよなぁと。
まあ、私が深読みしすぎてるだけかもしれませんけどね。
ただ単に瞬太が小柄だってだけなのかもしれませんし。
きっと続きも発売してくれると思うのですが、楽しみです。
[0回]
COMMENT
No Title
Re:No Title
>少女コミックスの最終巻の番外編
妖怪モノにはどうしてもその手の話はつきものですね。
ただ、今のところ瞬太の成長速度はそうおかしなものではないようです。まあこれから先、成長が止まってしまう(あるいはゆっくりになってしまう)可能性も否定できませんが、そこが問題になる前にシリーズが終わってしまうんじゃないかなーと(笑)
>三井の声
なんとなくふんわりほわわんとしていて、主人公が淡い片想いをしているってところでイメージが重なってしまったんだと思います。
でももう京子ちゃんのイメージで固まってしまったのでそれはそれでいいや、と開き直ってます。
>コメントがみじかくなって
いえいえ、むしろ長い方だと思います。
お気になさらないでください。
いくつもコメントしていただいてありがとうございましたm(_ _)m
No Title
Re:No Title
コメントだったんですが、1回で大丈夫ですよ。
このブログではスパムコメントが多いので承認制(管理者がチェックしてからでないとブログに表示されない)という形をとっています。
コメントは数日に1回しか確認していないので、数日立っても表示されないようでしたら私が確認し忘れているか、コメントに失敗したかだと思うのでそのときはまたコメントしていただけるとありがたいです。
よろしくおねがいします。
No Title
Re:No Title
さすがにナビ・ルナを買うには抵抗がある年なので読むことはないでしょうが、ちょっと読んでみたいと思いました。
コメントありがとうございました。
No Title
Re:No Title
どういった内容なのかまったくわからないので、想像するしかないのですが…(;^^A
コメントありがとうございました。