よろず占い処 陰陽屋アルバイト募集/天野頌子
王子稲荷のふもとの商店街、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。ある日おしかけてきたのは、派手なスーツの綺羅綺羅しい一団。祥明が元いた店の若手ホストたちだった。人捜しを頼まれたはずが、なぜかカリスマホストと店をかけた大勝負に。アルバイトの妖狐高校生瞬太の身の上もいかに!?
やっかいな双子の恋占い、ラーメン番長捜しなど、よろず占い処に依頼人の訪問は絶えず。
大好評シリーズ第四巻!
昨日読みきれなかったのは陰陽屋でした。
今回若干あつくないですか?
いやこれくらいなら全然問題ないんですけど。
【第1話 倉橋家の双子たち】
【第2話 さらば祥明 陰陽屋は永遠に?】
【第3話 ラーメン番長を探せ】
【第4話 呪詛返しの夜】
の4話が収録されています。
いつものごとく連作短編です。
倉橋の双子のお兄さんに無茶振りされたり、
ホスト時代の後輩たちの頼まれごとからお店をかけてカラオケ勝負したり、
口コミサイトに誹謗中傷を書き込んだ犯人を捜したり、
槙原さん家に毎夜ガラクタを埋める犯人を突き止めたりします。
今回は、狐関連の進展はなし。
前巻まで何かしらあっただけにちょっと残念でした。
三井さんとの恋は三歩進んで二歩下がるとでもいえばいいのかな。
前巻で自分の正体は狐であるということを告白できた瞬太。
でもそれだけなんですよね。
そこから先何もないんですよ。
三井さんに憧れの人がいることがわかり、倉橋のお兄さんたちの言葉から携帯の待ちうけが関連しているらしい、と。
意図せず携帯の待ちうけを見ることが出来るんです。
これ、高坂くんの作戦だったんじゃないかなと思いながら読んでいました。
どうやったら自然に待ちうけを見れるか→携帯を借りる状況を作ればいい →三井さんにかけて瞬太に変わってもらい通話を終えればいい→自然と見れる、と。
高坂君ならそれくらい出来そうですよね。
そうして見た待ち受けはなんと祥明。
ご利益があるらしいと女子の間で話題になっているらしいのですが、バイトをしている中で女子の建前をしるようになってしまった瞬太はそれを素直に信じることが出来なくて。
淡い憧れ程度の感情だとは思うのですがいったいどうなってしまうのでしょうか。
ぶっちゃけてしまうと、4本中3本オチが読めました。
2話以外途中でわかってしまいました。
ラーメン番長とか、犯人が登場した瞬間「あ、こいつだ」ってなりましたからね(笑)
犯行に及んだ理由にはびっくりしてしまいましたけど。さすがに「冬コミの原稿があるから」といってくるとは思いませんでした。
呪詛返しも「どうせそういうことなんでしょ?」と思っていたら、外れることなく。
ミステリーってわけじゃないんで、別にそれでもいいんですが、楽しみが減ってしまうのは確かなのでオチを読ませない努力をお願いしたいです。
恋の行方と狐について。
次巻で少しでも進展があればいいな。
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