セカンドステップ ~高原御祓事務所始末記~/朝香祥
南雲家の除祓に成功した透と真悟の高原兄弟。しかし、真悟は限界を超えた霊力の行使で意識不明になり、ある病院に運ばれてきた。意識も戻り退屈を持て余していた頃、「実は、出るらしいんだ、この病院」と、顔見知りになった入院患者に聞かされた真悟。わざとらしく驚くふりをしたものの、状況は深刻らしい。院内を視て回った真悟が目にしたものは、生身のものではない、一人の少女の姿だった。
これの続編で3編収録されてます。
これから読んでも大丈夫です。
実際私も、2巻3巻を読んで何年もしてから1巻を読んだ口です。
図書館に1巻だけなかったからなんですが、疑問に思う点はいくつかあるものの読めないことはないです。
『休日営業inホスピタル』
病院で少女とその母親を救う話。
心霊ものの大定番、病院が舞台です。
前巻で真悟が入院しているところで終わっていたと思ったのですが、その病院です。
生霊ともまた違うのかな?
霊の正体にはちょっとびっくりしました。
真悟が女性にあそこまで優しい理由がちょっと気になります。
いくら女手一つで育ててくれた母のいうことだから、といってもなぁ、と。
透さんが怒れることにも驚きました。
『à quatre mains』
音大生の邪霊を祓う話。
音大生とそのイトコが登場するわけですが、無意識の産物のつけを払わされるわけです。
それに透さんが自身を重ねてしまって真悟にぶちぎれられるんですが、真悟は笑いながら怒るイメージというか。
怒っていながらどこか冷静な部分が残っているというかそんなイメージがあったので、それにも驚きました。
ピアノを弾いているシーンはとても楽しそうでした。
『よくない木曜日~あるいは、実にささやかな序?~』
銀行強盗に巻き込まれる話。
真悟の演技力に笑ってしまいました。
顔と名前を一致させるのも得意で、話術も得意。営業とかやらせたらそうとう上手そうですね。
透さんと真悟の信頼しあう姿に「なんかいいな」と思わされました。
この出来事がきっかけで『ナントカ係』になるわけですが、はからずも南雲さんのてのひらの上な感じ。
そして、今回も市橋さんの透さんに対する愛(笑)にびっくりです。
この人と張り合えるのはリボーンの獄寺くんかまるマのギュンターか、ってな具合ですね。
正直、暴走しがちな上2名より市橋さんの方が有能かも。
透さんの真悟にのみ働く“癒し”の正体はいったいなんなんでしょう。気になります。
明日は何を読もうかまだ未定です。
というか明日から10月なんですね、はやいもんです。
[0回]
COMMENT