ぼくらの心霊スポット/あさのあつこ
廃屋に幽霊が出るといううわさを聞いて、3人の少年たちは真相を突き止めようと行動を起こす。
恐怖と闘いながらも、少年たちの勇気と友情がひとつになって、事件解決への思わぬ糸口が見つかっていく……。
『ぼくらの心霊スポット』と『首つりツリーの謎』の二話を収録。
あさのあつこさんの児童書の文庫化作品。
この2つの文庫化です。
ぼくらの心霊スポットの方は最近、角川つばさ文庫でも出たので本屋でも比較的見つけやすいかと思います。
田舎の山村・有麗村に住む3人の少年ヒロ、マッキー、かっちゃんが主人公のシリーズです。
このシリーズはもう1冊あって『真夏の悪夢』ってのがあるんですが、こっちは文庫化されてません。
発売当時すべてエンタティーン倶楽部のものを図書館で借りて読みました。
たしかエンタティーン倶楽部が創刊したばっかりだったんですよね。
心霊スポットっていうだけあって幽霊が出てくる話なんですが、この作品では幽霊よりも人間の方が怖いです。
人間の業というか、そんな感じ。
もともと児童書なので、そんなに時間もかからず読めます。私は1時間くらいで読めました。
地の文はともかく、台詞はほぼ方言なので、すごく可愛らしく思えます。というかヒロが可愛い。
物事を素直に受け止められるヒロ。
マッキーとかっちゃんはそんなヒロに救われてるんだろうな、と思います。
私、あさのあつこさんの少年主人公の作品が好きなんですが、なんでそんなにキスさせたがるのかなぁ、と首をかしげてしまいます。
この作品では、マッキーがヒロにおでこに、バッテリーでは巧の悪ふざけ(?)でヒガシとサワが正面衝突、The MANZAIの秋本くんは歩くんの鼻の横でしたっけ?
No.6ではネズミと紫苑が「おやすみの」キスしてましたし。
腐女子にはおいしい展開ではありますが、そういうの嫌がる人って結構いるんじゃないかなぁ、とか思います。
その辺は賛否が分かれるんでしょうね。
このシリーズってもう出ないんでしょうか。
『真夏の悪夢』1本では文庫化するのは難しいんでしょうし、せめてもう1本くらい出してほしいです。
タマ(犬)の子どもの話とかやってほしいなぁ。
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