モナミは宇宙を終わらせる? We are not alone!/はやみねかおる
真野モナミ、武蔵虹北高校2年生。『ミス武蔵虹北』
本人は"武蔵虹北高校一の美少女”と勘違いしているが、本当は、"武蔵虹北高校一、ミスが多いドジっ娘"だ。
そのモナミが突然なにものかに襲われ、救いにあらわれた転校生・丸男が言い放った。
「シンクロがおきた。人類滅亡の危機だ」
シンクロとは、身近におきたことが世界の大事件になってしまうこと。
「地球外生命体が地球侵略をもくろみ、人類を滅亡させようとしている」
丸男の信じられないことは、実際に起こった事件で祥明される。
おかしな二人は、人類滅亡の危機を阻止することができるのか……?
最後まで楽しく笑わせてくれる学園サスペンス&ファンタジー!
図書館で借りてきました。
これの続編になります。
あらすじにあるとおり、地球外生命体から地球を守る話です。
シンクロの理論としては「風がふけば桶屋が儲かる」のはずなんですが、なんだか途中から微妙にかわってしまっているような?
まあ、それは前作からそうか。
ようはモナミの行動が世界規模で影響を与えてしまうと思えばOKってところでしょうか。
わかりやすい例としては、モナミがUFOの書かれた書割(ようは背景)を壊してしまったことで本物のUFOが壊れてしまったり、
地球防衛軍を結成したがために、そういう団体が登場したりするというわけです。
スケールが大きいんだか、小さいんだかよくわからない話です。
モナミの行動によって結果が変わってしまうのなら、モナミが動いて、成功させれば物事は丸く収まるってことなので、演劇部の公演を成功させようとする話ですから。
あまりおもしろいと思えないなぁというのが正直な感想です。
私自身がSF苦手だってこともあるんですけど、それだけじゃなくて。
基本的に、はやみねさんの作品は楽しんで読めるのですが、どうもこのモナミシリーズだけはダメなんですよね。
多分、モナミがボケ倒してるのがダメなんだと思います。
はやみねさんの作品には、こういうめちゃくちゃなキャラが度々登場します。
夢水シリーズの教授とか最たる例ですよね(正直、クイーンや都会トムの創也もそういう傾向はあると思ってる)。
でも、それが語り部になることは基本ないんです。
亜衣ちゃんや内人も時々ボケたりするけど、ここまで酷くはないんです。
あと、元々はやみねさんの趣味ってこともあるんでしょうけど、本当に宇宙人ネタ好きだな!と。
オタカラウォーズだけじゃなく、都会トムでもあったし。
夢水の修学旅行ネタのはあれは隕石でしたっけ?
正直、またかと思ってしまったのは否定できません(笑)
物語に集中できるまでにちょっとかかったので読むのに2時間ちかくかかったのがちょっと不満です。
はやみね作品だと1時間半もあれば読めると思ったんだけどなぁ。
というか、あとがきに燃える書店員・中村巧さんへの謝辞がない!
普通にびっくりした。毎度恒例だった気がしたんですがどうしたんだろう?
正直、本編より気になってしまいました(笑)
[0回]
COMMENT