森へようこそ/風野潮
海外勤務になった母と別れて、自然豊かな「紅葉谷」で暮らすことになった少女・美森。そこには両親の離婚後、一度も会っていなかった父と「植物の声が聞こえる」という双子の弟・瑞穂が待っていた。そして、美森は数多くのふしぎな体験をすることになる。自然をテーマにした心が和む書き下ろし作品。
昨日と同じく図書館で借りてきた作品です。
一時期図書館の本読みまくった時期があったので、これもそのときに読んだもの。
けど内容はすっかり忘れてました。
はじめ、主人公の美森にいらいらしてしまいました。
確かに、母親に置いていかれるかたちになった美森は可哀想ではあります。
「なんでこんなことに」って思うのも分かるんです。
でも父親側も自分たちの生活に割り込まれるかたちになるんですから、困るのはわかるでしょうに。
まあ、小学校5年生ってことを考えるとそこまで考えるのは難しいんでしょうけど。
美森が徐々に生活に慣れ、丸くなっていくうちに気にならなくなったのでよかったです。
今気づいたのですが、瑞穂の能力ってワイルドハーフに登場する木々樹先生の能力と同じですよね。
うーん、やっぱり樹木医って設定だと、こういう児童書とか漫画とかにすると同じような能力になってしまうですかね。
葉山くんがかわいかったです。
彼って見た目とか態度でかなり損してると思います。
少し関わってみるとすごいいい子なので。
葉山くんがかばん届けに来てくれればいいのに、とか思いながら読んでました(笑)
まあ、1冊完結の小学生が主人公の作品ですからね。
そんなにフラグたてても仕方ないか。
あらすじに心和むとありますが、ちょっと首をかしげてしまいました。
いじめの描写があるし、母親との不和などもあり、全編とおして和めるわけじゃないしなぁ、と。
正直、私は最後母親の語りが余計だったんじゃないのかなぁ、と思いました。
母親が「実は私も……」と語っているわけですが、そんなのなくてもただ母親が中国からわざわざ話をするためにやってきてくれた、だけでも十分だったんじゃないかなぁ、と。
この辺は個人の好みの問題ですかね。
葉山くんが撮ってくれていた「家族写真」と、双子が仲良く森へ向かうってところはよかったと思います。
だから「森へようこそ」なんだな、と。
なかなかおもしろかったです。
なんかブログ村繋がらないみたいですね。最近不安定だったみたいだからかな。
早く復活してくれるといいんですけど。
[1回]
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無題
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Re:無題
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