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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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不夜城のリリム

不夜城のリリム (コバルト文庫)不夜城のリリム/ココロ直
眠らない「城」――新宿歌舞伎町。汚くてウザくて危ないところだけど、この町で生まれ育った高一の凛々には愛すべきホームタウンだ。うず巻く誘惑には目もくれず、勉強にバイ トに励んでる、はずだったが。ある日玄関前で拾ったのが、よりによって行き倒れの国籍不明の真っ裸の美少年(しかも空腹)!? そのとたん、周囲でヤバイ事件ばかり起こりはじめて……。“ 夜型”奇天烈ファンタジー!


ココロ直さんの作品、3つ目なのでカテゴリ作りました。
以前命短し恋せよロミオ!シリーズを紹介した時はもうココロ直 さんの作品を紹介することはないだろうなぁ、と漠然と思っていたのですが、先日図書館に行った時に見つけたので、だいぶ前に読んだことがあったなぁ、とか思いつつ借りてきました。
まだあと1冊あったと思うので、そのうち借りてこようと思います。


今、改めてあらすじ読んで思ったのですが、上のあらすじだとちょっと御幣を与えそうですね。
確かに主人公の凛々は真っ裸の美少年を拾います。

でも美少年・リーデュの見た目年齢は10歳かそこら。
美少年=凛々と同年代ってわけではないんですよ。
表紙の少年がリーデュなんですが、少年っていうと1ケタの子どもから17、18歳までいけるかな?
日本語って難しいですね。


物語の舞台は新宿歌舞伎町。
様子の変わってしまった友人を元に戻すため、女子高生とNo.1ホストと国籍不明の美少年が歌舞伎町を駆け巡ります。

ちょっと盛り上がりに欠ける気がしました。
でも、命短し恋せよロミオ!のときよりは伏線の張り方が上手くなっている気がするので、それはよかったです。

ただ友人の様子が変わってしまった原因というか、犯人というか、それに関してはちょっと微妙。
凛々の啖呵は良かったのですが、犯人がああいう行動に出た理由というかその辺が弱いかなぁ、と。
いや、説明されてるのでわからなくもないんですよ?でも、それに感情移入できないというか、そんな感じ。


私の中でクロム(ホスト)と魔探偵ロキに出てきたフレイがかぶって仕方なかったです。
ちょっと古風な喋り方で、どこか抜けてるところとか。
あとシルエット(?)っていったらいいのかな。姿も似ている気がするんですよね。


偉そうなリーデュがもう少し見たかったです。
というかリーデュが退化しているのは、中身だけなのかな?
外見も退化しているとなれば、それはそれで萌える。


最後、事件の黒幕とでもいうべき人物が凛々のもとを訪れるわけですが、きっとそっちが天使なんだろうなぁ。
凛々の使う武器が“魂喰いの鎌(ソウルイーター)”であること、クロムの黒い羽だとか、欲望を栄養とすることなどなど。
今回、天使が悪役としてかかれてますが、それでも微妙な気分になる凛々の気持ちもわからなくもないですね(笑)

最後、エピローグの雰囲気が好きです。

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