妖怪アパートの幽雅な日常 1/香月日輪
ひとりぐらしの始まりは、妖怪たちのすむ奇妙なアパート――。
違う世界や違う価値観があってこそ、世の中はオモシロイ!
今日の朝刊に講談社文庫の新刊案内がのっていたんです。
そこで妖アパが大きく扱われていて読みたくなってひっぱりだしました。
文庫最新刊は5巻。千晶登場。そりゃ大きく取り上げるわけです。
ストーリーは簡単に言うと、主人公の夕士が妖怪アパートこそ寿荘に移り住み様々な出来事や考え方に触れて成長していく話。
正直、プチや千晶の印象が非常に強く、1巻ってあまり印象に残っていなかったというか、おもしろくないような気がしていたんです。
気のせいでした。普通におもしろい。
長谷や千晶が活躍するようになると、腐女子に非常に嬉しい展開が待ち受けているんです。
萌えた記憶ばかりが残っていたからそういう要素があまりない1巻の印象が薄いんですね。
そして驚いたのが、田代ちゃんが夕士のことを「稲葉くん」って呼んでるんです。
そうですよね。このときはただのクラブ仲間なだけだったんですよね。
このシンクロがあったからああも夕士に構ってくるようになったんでした。すっかり忘れてました。
香月さん作品に多く見られる対比。
今回は「お母さん」と「ぐれる」。
もう会うことも出来ない夕士のお母さんと妄執とでもいうべきでしょうか。自身の存在すら忘れてもクリのことだけは覚えているクリの母親。
あれは本当に悲しい。
実の親子なのに、実の親子だからこその出来事。
夕士にとって辛い経験だったでしょう。
でも、泣くことが出来たっていうのはとてもよかったのではないでしょうか。
クリが持つたくさんのお父さんとお母さん。
夕士もまさか自分が1番のママになるとは思ってなかっただろうなぁ(笑)
そして「ぐれる」。
夕士のクラスメートだった竹中。
見事に転落していってしまった彼を見て夕士は「自分もこうなったかも」と思うわけですが、ぜったいそうはならなかっただろうな。
長谷が殴って止めたと思う。
毎度のことながら、香月さんの他作品の関係性について。
妖怪アパートがあるのは鷹ノ台。これは地獄堂でも登場してましたね。
リョーチンのおつかい先か何かでしたっけ?
イラズの森の近くにあるもよう。
そして、龍さん。
私、妖アパを先に読んで、完全版地獄堂を読んだくちです。
なので、地獄堂の蒼龍さんの情けなさにびっくりした覚えがあります。
改めて妖アパを見ると、同一人物というには扱いがかなり違うなぁ。
でも「東洋の蒼い真珠」だとか言われてますし、次元に関する話だとか死神ギーのときの説明と同じことですし、きっと同一人物なんでしょう。
うがった見方をすれば、2代目だとかそういうことも考えられないわけでもないんですけど。
その辺は明かされぬまま妖アパは終ってしまったので、地獄堂の方で明かされたらいいなぁ。
後は骨董屋さん。
次元をわたるんですよね。
イコール「僕とおじいちゃんと魔法の塔」で語られた次元を渡れる2人のうちの1人なんじゃないかと。
魔法の塔に骨董屋さん登場してくれないですかね。
ちょっと期待しているんですけど。
そういや、一色さんもですね。
魔法の塔でも地獄堂でも登場した「黎明苑」との関係が非常に気になります。
春に発売される魔法の塔4でその辺語られないかなー。
妖怪アパート単品で読んでも十分楽しいですが、関連を知ると楽しくて仕方ないです。
そのうち続きも読んでしまいたいと思います。
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COMMENT
初めまして。
他の作品も重ねて味わうなんて、深いです。
トラックバックさせていただきました。
これからも通わせて下さい。
Re:初めまして。
そうやって褒められると照れてしまいます(●´ω`●)
トラックバックだったのですが、確認してみたところ届いていなかったようです。こちらの設定ミスだったようです。スミマセン。
設定しなおしましたので、もしよろしければ再度お試しいただければと思います。
コメントありがとうございました!
トラックバック、ありがとうございます。
ご丁寧にありがとうございました。
Re:トラックバック、ありがとうございます。
確認させていただきました。
これからもほぼ毎日更新していく予定ですので、良ければまた来てください^^