れでぃ×ばと! 13/上月司
一月の従育科試験で、秋晴に想いを伝え、告白をしたセルニア。
それを知った朋美は、秋晴に対する自分の気持ちをごまかさずに認め、そしてバレンタインデー当日、秋晴にこう伝える。
「わたしと――お付き合い、してくれませんか?」
同じ時期。秋晴との仲がギクシャクしていた大地薫は、秋晴から勝負を持ちかけられる。
『勝ったほうは、相手の言うことをなんでもきく』という条件の下、これを契機と考えた大地は、ついに決意する。秋晴に自分の本当の姿と気持ちを伝えようと。その勝負の舞台は、白麗綾高等部一年従育科進級試験だった。
さらに同じ時期。秋晴も、決心していた。この進級試験を無事合格したあとに、朋美とセルニアから受けた告白に対する返事を出すと。果たして彼の選択の行方は――?
れでぃ×ばと!最終巻です。13巻続いた物語もこれで終わりですね。
それにしても一瞬普通っぽく見える表紙ですが、よく見ると……。
そして、相変わらず口絵が危なすぎる!めちゃくちゃ恥ずかしかったです。
【第31話】
【第32話】
【最終話】
【エピローグ】
が収録されています。
前巻の終わりでセルニアに告白された秋晴でしたが、今回もまた波乱が続きます。
それというのも、さらに朋美にも告白されてしまうんです。
しかも、教室でキスつきという秋晴だけじゃなく周りまでびっくりしてしまうもの。
読んでいるこっちも叫んでしまいました。
朋美さん、すごいです。
さらには、あらすじにあるとおり同室の男装少女・大地との関係もギクシャクしてしまって。
秋晴が鈍感であることはわかっていましたが、女の子たちがちょっと可哀相になってしまいました。
特に四季鏡とか。まあ、秋晴がそう思ってしまうのもわからなくもないんですけどね。
ぐるぐる悩む秋晴でしたが、今年度最後の従育科試験が行われます。
今回は今までのようにパートナーがいてというものではないんですが、結果如何では進級不可――留年は認められないので実質、退学――という厳しいもの。
試験自体は、やっぱりめちゃくちゃなんですが、進級が危うかった轟。
彼の本気が実は凄くてびっくりしてしまいました。
まあ、前々から「実は大地の次にすごい」みたいなことは言われてましたから、わからなくもないんですけど、何も最終巻でかっこいいところ見せなくてもw
試験自体は無事クリア。
秋晴は、その試験のあとに2人に自分の気持ちを伝えるんです。
それはどちらとも付き合えないというもの。
試験に合格したといっても、それは大地に大差をつけられてのもの。
自分はまだまだ未熟であり、そんな余裕はない、というわけですね。
秋晴が誰を選ぼうとしていたのか、そして誰を選ぶのかはわからないまま物語は終わり。
この後にもいろいろばたばたやっていくようなのですが、それについては読者にゆだねられています。
それについては賛否両論あるようですね。
確かに、13巻も続いて結論が出ていないというのはどうなんだという気持ちもわかります。
秋晴が誰を選んだのかはやっぱり気になりますし。
ギャルゲーのノーマルエンドとでもいえばいいんですかね?
バットエンドではないけれど、ヒロインに告白されることもないみたいな。
まあギャルゲーやったことないんで見当違いなこといっていたらごめんなさい。
あらすじではやたら頑張っているっぽい大地ですが、そんな決意してるような描写ありましたっけ?
個人的には大地にがんばってほしいです。彼女が彼女であることを打ち明けたら一気に突き進みそうな気もするのですが。
どうでしょうね。
上月さんの次回作、今度もまたラブコメのようです。
またハーレム系ラブコメなのかな?
「主人公とヒロイン達」ってあるのでその可能性もありそう。
5月発売予定のようです。
今度はあまり恥ずかしくない表紙&口絵をお願いしたいです。切実に。
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