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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】小野 不由美」の記事一覧

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ゴーストハント 6 海からくるもの

ゴーストハント 6 海からくるもの/小野不由美
「ゴーストハント」6弾、いよいよクライマックス!
おこぶさま、十八塚……古い信仰の残る土地に暮らす呪われた一族
先祖の祟りか、何かの因縁か。老舗料亭を営む家族を襲うものとは?

「この家は呪われているんでございます」
日本海を一望する能登半島で料亭を営む吉見家。この家は代替わりのたびに、必ず多くの死人を出すという。依頼者・吉見彰文の祖父が亡くなったとき、幼い姪・葉月の背中に不吉な戒名が浮かび上がった。一族にかけられた呪いの正体を探る中、ナルが何者かに憑依されてしまう。リーダー不在のSPRに最大の危機が迫る!


図書館で借りてきました久しぶりのゴーストハントです。
ずっと借りたかったんですが、しばらくの間図書館バスに乗っていたらしく借りれなかったんですよ。


シリーズ7作のうちの6作目ですから確かにクライマックスですね。
あらすじにもあるとおり、今回の舞台は能登半島の老舗料亭。
財政界御用達のお忍びのお店。
前回の依頼者・大橋さんからのご紹介ってことらしいです。

「代替わりのときに変事がおこる」という呪われた一家・吉見家。
そこにSPRメンバー+ぼーさんで向かいます。
最終的には、ジョンや真砂子、安原さんも呼び出されてオールメンバーで怪異に立ち向かうわけです。

ただし、途中でナルが悪霊にとり憑かれて戦線離脱してしまいます。
いったいどうなってしまうのか、って話。

読んでみて「以外とどうにかなったな」って印象です。
まあ、確かにそうなんですよね。
ナルと出会うまでは、ぼーさんも綾子も一人で仕事していたわけですから、ある程度はできなくては困るわけです。


呪いに関する情報がかなり少ないし、調べていくうちにどんどん新たな情報が明らかになっていくのでなかなか楽しかったです。
事態は混迷していましたし、結構ややこしい話だったので、途中若干読みとばしてしまいましたけど(笑)


麻衣と真砂子の恋バナがちょっと楽しかったです。
確かにナルの顔面レベルはかなりのものだけど、性格は底辺です。
理性では他のメンバーのほうがいいと思っているんだけど、実際にはそういうわけにはいかないと。
うーん、かわいい。


綾子の能力がようやく明らかになります。
今までたいした活躍をしていなかった綾子でしたが、ものすごかったです。
ただし、能力があまりにも限定されすぎているのでこれからも活躍の場はなさそうです。

ハルヒにおける組織力のない古泉みたいな?
一応超能力者である古泉ですが、閉鎖空間内だけの限定能力者であり、それ以外では組織の力に頼る少年でしかないわけですしね。

最後、悪霊にいいようにされていたナルがぶちギレて力を発揮してぶっ倒れています。
リンさんの説明によるとナルの力は気功とは似て非なるものであり、能力に身体がついていかないんだとか。
まあ、その正体は普通に考えてPKなんだろうなぁとは思うのですが、まだ謎のままですね。
その辺は次巻で明らかになるかな?

次巻は最終巻。楽しみです。
ただ、6巻と入れ替わりで7巻が図書館バスに乗せられたっぽいので、借りられるのはしばらく後になりそうです。

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ゴーストハント 5 鮮血の迷宮

ゴーストハント5 鮮血の迷宮 (幽BOOKS)ゴーストハント 5 鮮血の迷宮/小野不由美
血の……臭いがする
複雑怪奇な洋館に隠された恐るべき秘密
増改築を繰り返し、迷路のようになった幽霊屋敷へ集められた霊能者たち。シリーズ最大の恐怖がSPRを遅う!
ゴーストハントシリーズ第5弾。

「助けて」「死にたくない」
増改築を繰り返し、迷路のような構造を持つ巨大な洋館。地元では幽霊屋敷として名高く、中に入った者が行方不明になる事件が連続して起こる。この館を調査するため、二十名もの霊能者が招集された。複雑な内部を調べていた麻衣たちは、館内に空洞があることに気づく。次々に姿を消す霊能者たち。やがて明らかにされる館の血塗られた過去。


図書館で借りてきました。
相変わらず人気があるようでなかなか借りられません。


このシリーズ、正直なところあまりよく知らなかったんです。名前くらいは知っていたし、古本屋でコミックを1、2冊読んだことがあるな、程度。
ツイッターなどで怖い怖いとは聞いていたんですが、今までそう怖さを感じなくて。4巻のヲリキリ様でちょっと怖いなと思う程度だったです。

5巻は文句なしに怖かったです。
この作品って麻衣の目線で物語は進む訳ですが、今回の麻衣の体験はめちゃくちゃ怖い。
あ、そっか。麻衣の視点で進むから徐々に怖くなっていくのも道理なんですね。

はじめのうち、麻衣はただ巻き込まれただけの一般人でしかないんですよ。
だから麻衣が経験するのも、校舎崩壊の危機とか見間違いとかそういうのだったわけです。
が、物語が進み麻衣の能力が開発されてくるに連れ、霊現象(というかホラー?)が多くなってきた。だから麻衣の視点で物語を読み進める私たち読者にもダイレクトに恐怖が伝わるってことなんですね。
納得しました。


今回の舞台は、山奥にある不可解な洋館。
増築のための増築を重ねたその全容のしれない屋敷で物語が進んでいきます。
あらすじに「20名の霊能力者」とあるんですが、あんまり印象に残っている人いないなぁ。
まあ、SPRだけで8+1人もいますからね。
モブにページ数を割くわけにもいかないのでしょう。


事件を解決するためにみんなでああでもないこうでもないと言い合っているのはいつも通り。
ただし、今回はナルが替玉で。前巻で登場した安原さんがナルの影武者をつとめ、ナルは鳴海なる架空の所員を演じます。
安原さんはあのまま退場してしまうには惜しいキャラでしたからこういう形でSPRに関わっていくのならうれしいかも。
なんというか、安原さんって本当に頭いいなぁと思って読んでいました。頭の回転が良く、人当たりもいい。調査にもってこいな人物ですよねー。


前巻を読んだときに「ナルの説明する陰陽道って大陸っぽい」とか書いてるんですが、あながち間違いじゃありませんでしたね。リンさんは中国人で、陰陽師というよりは道士になるようなので。
リンさんと麻衣のやりとりがなんだか好きだなぁ、と。これをきっかけに少しずつ仲良くなっていけばいいなと思いました。


実は伏線らしきもの盛り沢山なんですよねー。
森さんの存在もそうだし、ナルが森さんの依頼とはいえディヴィスの偽者について調べたのも若干腑に落ちないし。
真砂子を探すときにナルが真砂子の櫛を持っていたこともちょっと気になりました。

あと2巻だからそろそろ風呂敷をたたみはじめているってこともあるのかもしれませんね。


サイコメトリストだけじゃなく体外離脱もちょっと首をかしげてしまいました。
ようは幽体離脱ってことですよね。体外離脱ってはじめてきいたかもしれません。

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ゴーストハント 4 死霊遊戯

ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)ゴーストハント 4 死霊遊戯/小野不由美
「ぼくは 犬では ない」
新聞やテレビを賑わす、緑陵高校の度重なる不可解な事件。マスコミは集団ヒステリーとして結論づける。生徒会長・安原の懇願を受け、SPR一行が向かった学校には、様々な怪談が蔓延し、「ヲリキリさま」という占いが流行していた。数カ月前に起きた男子生徒の自殺と、一連の事件との関係は? 調査が難航するなあk、麻衣が不気味な夢を見る。

どのくらいの数の霊が、さまよっていると思う?
ヲリキリさまなら怖くない、絶対に安全
怪談がひしめく緑陵高校で流行している占いの正体は――。
「ゴーストハント」シリーズ第4弾。


図書館で借りてきました。
このシリーズって全7巻でしたか。ちょうど折り返しですね。

今回の舞台もまた学校です。
主人公である麻衣が高校生だからなのか、あるいは「学校」という舞台装置が怪現象を起こしやすいところだからなのか……。
もともとがラノベ(というか少女小説)であったことを考えると仕方ないことなのかもしれませんね。

学校からの依頼でもあるはずなんですが、教師連中が非協力的で。
麻衣たちは苦戦を強いられます。

先生達の代表として登場する松山に非常にイライラさせられてしまいました。
生徒たちに「大人な対応せざるを得ない」状況にしているってのは大人としてダメだと思うんです。

だから、こういう先生に対抗できるキャラクターとして安原さんが登場したときは嬉しかったです。
この人、本当にすごすぎます。
こういう勉強ができるだけじゃない本当に頭のいい人って大好きです(笑)


物語の肝である「ヲリキリさま」。ようは狐狗狸(コックリ)さんですね。
名前こそ違っても多くの人がやったことがあるんじゃないかと思います。
メジャーなのはエンジェルさんかな、やっぱり。

かくいう私も小学校のころに何度か(^^;)
あれってなんでか数年置きに流行るんですよねー。

正直、今回は登場人物たちが抜けているというか。
もうちょっと早く蟲毒であることに気付いても良かったんじゃないかな、と思いました。
私の知識が偏っているってこともあるんでしょうが、融合しているとわかった時点で「もしかして」ってなりましたよ?
まあ、物語の展開上それでは早すぎたってことなのかもしれませんが。

というか、猫鬼の説明といいナルの説明している陰陽術ってなんとなく大陸(というか中国?)っぽいんですよね。
陰陽師というとまず安倍晴明を思い浮かべるんですが、物語や何かで語られる安倍晴明が使う陰陽道とはなんか違う印象を受けるんです。
綾子が教えていた九字も「陣」じゃなくて「陳」だし、作品自体がそういう傾向なのかもしれませんね。
まあ、その辺は私も詳しい訳じゃないんで、考え違いかもしれませんが。


今回は、読んでいてぞっとしてしまいました。
今までこのシリーズもあんまり怖いと思っていなかったのですが、これは怖いかも。
というか、首謀者である彼の望みは「呪殺すること」だったのでしょう。
「人を呪わば穴二つ」。だからこそ彼の末路はああなってしまったのでしょうね。

最後の最後の呪詛返しの際の行動は、麻衣が取り乱しすぎていてちょっと冷めてしまいました。
大事なところではもうちょっと冷静になれる子かと思っていたんですが。

麻衣の能力はどんどん強くなっている模様。事件の核心に迫る情報を得るようになってます。
そろそろ真砂子も活躍しないとまずいんじゃないかなーと余計な心配をしてしまいました。

次巻以降も楽しみです。
またそのうち図書館で借りてきたいと思います。

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