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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】小野 不由美」の記事一覧

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ゴーストハント 3 乙女ノ祈リ

ゴーストハント3 乙女ノ祈リ (幽BOOKS)ゴーストハント 3 乙女ノ祈リ/小野不由美
狐憑き、幽霊、スプーン曲げ。
女子校で巻き起こる異常現象の数々。事件の中心に潜むものとは?
そのクラスには呪われた席がある……。
大反響!! 「ゴーストハント」シリーズ第3弾。大幅リライトによって、謎と恐怖が、さらに濃厚に!

「この学校の三年生にいるの。超能力少女が」
狐狗狸(こっくり)さんによる狐憑き、美術準備室に出る幽霊、部室のポルターガイスト現象、坐ると事故に遭う席。SPRへの立て続けの依頼は、すべて女子高・私立湯浅高校からのものだった。学校へ赴いたナルたちは、超能力を使うという少女に出会う。彼女が放った呪いの言葉とは? 尋常ではない数の異常現象。原因を追うナルと麻衣の前に立ちはだかる、何者かの邪悪な意思!


図書館で借りて来ました。
小野不由美さんの作品はこれで3つ目なのでカテゴリ作りますね。


今回の舞台は、あらすじにもあるとおり学校です。
伝統のある女子高。
そこで起こった様々な現象にナルたちが挑みます。


本当に様々な現象が起こっていて、作中の人物たち同様つながりが見えなくてもやもやしていました。
今回、メインとなるのは超能力。
というかスプーン曲げといった方が正確かもしれません。

若干、時代を感じました。
初っ端の土曜日の学校にも懐かしく感じたのですが、ユリ・ゲラーのスプーン曲げとか話でしか聞いたことないですもん。
あ、あとポケモンのユンゲラーがユリ・ゲラーから来ている云々くらいでしょうか。
ポケットモンスター モンスターコレクション AG # 064 ユンゲラー

正直、犯人については結構序盤から予想がついていました。
まあ、推理とかそういう論理的なものではなく、「この人怪しくない?」「きっとそうだろうな」程度ですが。
登場人物こそそれなりに多いものの、犯人となりえる人物は少ないので私でもわかったんですね。

でもさすがに動機はわかりませんでした。
作中で説明されて「そういうことだったのかー」と。
この作品は別にミステリじゃないので、それはそれでいいんですけどね。


伏線らしきものが非常に気になります。
リンさんのスプーン曲げに対する反応だとか、ナルが呟いていた(「……がいれば」)こととか。
麻衣の夢もそうだと思うのですが。

そして、麻衣が超能力者であることが判明して終わっています。
典型的なESP(超感覚)っぽいですね。
不安定というか、危機に反応するようになっているようなんですが、これってこれから先もっと危険な目にあうための布石なのかなーと勘ぐってしまいました(笑)


このシリーズはちゃんと図書館で最後まで買ってくれているようなのですが、人気があるようでなかなか借りられません。
気長に待ちたいと思います。

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ゴーストハント 2 人形の檻

ゴーストハント2 人形の檻 (幽BOOKS)ゴーストハント 2 人形の檻/小野不由美
瀟洒な洋館に住む一家を襲うポルターガイスト現象。騒々しい物音、移動する家具、火を噴くコンロ。頻発する怪しい出来事の正体は地霊の仕業か、はたまた地縛霊か――。
家族が疑心暗鬼に陥る中、依頼者の姪・礼美が語る「悪い魔女」とは? ナルとともにSPRの一員として屋敷に赴いた麻衣は、礼美と彼女が大切にしている人形との会話を耳にする。
「礼美ちゃん、ミニーと話ができるんだって?」
一家を襲うポルターガイスト現象の正体とは!?
――リライトを経て、恐怖を増した第2巻!


図書館で借りてきました。
これの続編です。

時間軸としては1巻から3ヶ月ほどあとの出来事らしいです。
この作品の基本スタイルは、あーでもないこーでもないとわいわいやりながら事件を解決していくってことなんですね。
納得しました。


今回の舞台は歴史ある洋館。
なんとなくイメージは避暑地の別荘です。
そこで起きるポルターガイスト現象に迫っていきます。

前巻で幽霊が全否定されていたので、ちょっと不安だったのですが今巻はちゃんと幽霊がでてきて安心しました。


作品の比較的はじめの方(2章ぐらい?)で「床下に借り暮らしの妖精(こびと)さんでも」という台詞があるんですが、あまりにもタイミングよすぎてちょっと笑ってしまいました。
だって昨日アリエッティやってたじゃないですか。私はまだ見てないんですけどね。

アリエッティの原作・床下の小人たちが発表されたのが1952年。
1956年にはすでに邦訳されていますから、改題前(1989年発表)ですでに書いてあってもおかしくはないんですが、きっとリライトの際に付け加えられた文章なんだろうなぁ。


麻衣が体を張りすぎな気がしました。
女子高生のやることじゃないよな、と思いましたが、麻衣は建築探偵シリーズの蒼と若干似ているというか。
雑用係という立場から現場をちょろちょろして、無愛想な上司にかわり関係者と会話して様々な情報を得る。そしてそれを夢の中で整理している、と。
だから、ああいう危険な目にあうことで強制的に意識をフェードアウトさせてるんだろうなぁ。


ちょっと違和感を感じたのですが、サイコメトリーをできる人のことをなんといいますか?
私はサイコメトラーが一般的だと思っていたのですが、この作品ででてきたのはサイコメトリスト。
なんか違和感があるのですが、私だけでしょうか。

まあ、どっちでもいいんですけど。


ナルと真砂子の関係が気になりますね。いったい何があってああも苦手にしているんだろう。
どんどん仲良くなっていくメンバーたちがちょっと可愛かったです。
こういうエピローグ好きだなぁ。

次巻もまた楽しみです。

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ゴーストハント 1 旧校舎怪談

ゴーストハント①旧校舎怪談 (幽BOOKS)ゴーストハント 1 旧校舎怪談/小野不由美
幻の傑作ホラー長編、初単行本化
全編にわたり入念なリライトが施された完全版!


取り壊すと必ず事故が起こると噂されている木造の旧後者。高校1年生の麻衣はひょんなことから、調査仁尾とずれた<渋谷サイキックリサーチ/SPR>所長・ナルの手伝いをするはめに。彼女を待っていたのは数々の謎の現象だった。旧校舎に巣食っているのは戦没者の霊なのか、それとも――? 麻衣とナルが出逢い、物語の出発点となったシリーズ第1巻。


図書館で借りてきました。
本屋で見かける度、気になっていたものだったので、図書館で見つけたときはすでに手に持っていた本を戻してこの本を借りてしまいました。

帯にもあるとおり、リメイクというかリライト作品らしいです。
元々はティーンズハートの「悪霊がいっぱい!?」という作品だったらしいです。
ちなみにこのシリーズ、ホワイトハートでも続編が登場しているみたいですが、そちらは1作品(巻)が刊行されたのち、止まってしまっているみたいですね。
そういや、小野不由美さんって十二国記も止まってますよね……。
まあ、いいや。

「悪霊がいっぱい!?」の刊行が89年だってことに驚きました。
作中で「世紀末云々」ってあったので、90年代後半の話なのかなーと思っていたのですが、まさか80年代とは。
創竜伝を読んだときも思いましたが、こういう時代に関係なく楽しまれる作品ってすごいですよね。
携帯が普及する前の話なので、電話って言ったら固定電話なんですね。そしてカセットテープとか懐かしかったです。
ちなみに、中学生の弟に「カセットって使える?」って聞いたら「無理」と即答されてしまいました。


あらすじにもある通り、主人公・麻衣がひょんなことから旧校舎の調査を手伝うことになります。
元々がラノベ――というか少女小説?なだけあって麻衣の口調になれるまで若干違和感というかイラつきを覚えてしまいました。

ストーリー的には旧校舎でおこる様々な怪現象にナルと麻衣だけではなく、巫女さんやお坊さん、エクソシストや霊媒少女まで現れて、あーでもないこーでもないと議論を巡らす話とでもいえばいいでしょうか。

幽霊の存在が認められていて専門家たちが集まるんだけれど、あくまでも「幽霊騒ぎ」を論理的に解決していくというのにはちょっと拍子抜けしてしまいました。
それはそれでおもしろいんですけど、タイトルからして「いかにも」な除霊とか儀式とか悪霊におそわれるとかあるもんだと思っていたので。

でも怪談の尾鰭部分をそぎ落としていったり、科学的な機械を使って、幽霊の仕業であることを否定していく様はなかなか楽しかったです。

ただ、最後いきなりのように超能力の話がでてきたときはちょっと混乱しかけてしまいました。
でもまあ、ナルの組織が「渋谷サイキックリサーチ」であることを思い出せばそうおかしいことでもないのかな、と。
「サイキック」=超能力ですからね。
その名称なら幽霊騒ぎにだけ固執するよりはそれっぽいです。


ちょっと気になったこと。
ナルは調査の過程で、麻衣のクラスメイトたちに電話連絡しています。
そして、調査終了後に麻衣の連絡先がわからなかったから、と学校に連絡しているんです。
クラスメイトたちに関しては多分学校側から電話番号を入手したんだと思うのです。
そのときに麻衣の友人の連絡先だけをピンポイントに聞いたとは思えないので、クラスの連絡網とか名簿とかそういうのを貰ったんじゃないのかなーと思うわけですよ。
この頃ならまだ個人情報とかうるさくなかっただろうし。
なら、麻衣の連絡先も載っていたのでは?と勘ぐってしまいました。

そして、給料云々言っているってことはナルはカメラの賠償だとかあんまり気にしてなかったってことなんでしょうか。
麻衣がカメラを壊してしまって弁償できないだろうし、助手が怪我してしまったから代わりに臨時助手を務めていたわけでしょう?
うーん、よくわかりません。

その電話で麻衣をアルバイトとしてスカウトしたナル。
2つ返事で引き受けていますが、これから先どんな調査をしていくのか今から楽しみです。

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