三軒茶屋星座館/柴崎竜人
東京、三軒茶屋の路地裏に佇むプラネタリウム。
"親子3人"の奇妙な共同生活が始まった……。
きっと誰かにこの物語を贈りたくなる――
「和真は俺の兄貴で……そして今日から、月子のもうひとりのお父さんだ」
この星座館には、家族の夢が詰まっていた――
読めば心温まる、人生讃歌エンターテインメント!
図書館で借りてきました。
初めて読む作家さんですが、タイトルと表紙の雰囲気に惹かれて手に取ってました。
【第一章 オリオン座】
【第二章 おおいぬ座】
【第三章 山羊座】
【第四章 水瓶座】
【第五章 うお座】
が収録されています。
連作短編じみた話です。登場人物の関係なんかもあって一応順番に読むことをおすすめします。
はじめ、帯にあるあらすじに「
ウェルカム・ホーム!みたいな話なのかな?」と思って借りてきたんです。
が、実際読み始めたらそんな感じじゃない。
奏太(かなた)の恋バナが始まった時点で失敗したかな、とも思いました。
このブログを見てもらえばわかるかと思うんですが、私は恋愛小説は読みません。
だから、苦手な感じの話かなぁ、と思ったんです。
ですが、読み進めていくと思ったよりも面白い。
和真の口から語られる星座にまつわる神話だとかが、いい感じに現代風にアレンジされていて非常にわかりやすいんですよね(笑)
元からオリオンは蠍から逃げてるぐらいは知っていましたが、逆にいうとそれ位しか知らなかったので勉強にもなりました。
これはとっかかりにするにはいい感じ。
和真の過去話が思っていたよりもすごくてびっくりしました。
軽くゆるーく語られるんですけど、すごいというか壮絶?でした。
和真の双子の弟にして月子の父である創馬。 創馬は一番の秘密であったであろう月子のことを暴露してますが、まだ他にも色々と隠していそうだな、なんて思ってしまいました。
続きが出るとは思わなかったんですが、続編が出ているようです。
「
夏のキグナス」なるタイトルで夏の話のようです。
この作品は冬の話だったので、半年ほど後の話になるみたいですね。
8月末に発売されたばっかりのようなので、図書館にはまだないかな?
しばらくしたら今度図書館で続きがあるか確認してきたいと思います。
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