人狼ゲーム 人事の悪夢/鈴木教久
あぶりだされる人間の本性
「多数決の本質とは何か」
「ヒエラルキーとは何か」
「消去法の落とし穴とは何か」
150万ダウンロード! 『人狼ゲーム』No.1アプリ
公式ノベル化
これは「人狼ゲーム」か、それとも「パワーゲーム」か。
「社長の座」をかけて、8人が繰り広げる究極の心理戦
ブクログの献本企画に当選していただいた1冊です。
まさか当たると思っていなかったのでびっくりしました。
物語としては、とある企業の従業員たちが社長の遺言に従って「人狼ゲーム」をして新たな社長を決めることになります。
主人公であるシステムエンジニアの一ノ瀬は、もともとこの会社を辞める予定だったこともあり、あまり熱意をもってゲームに挑んではいませんでした。
が、無礼講のゲームの途中でいけ好かない専務・城殿への怒りがわき、城殿に一泡吹かせんとする、というストーリー。
私自身は『人狼ゲーム』のプレイ経験はありません。
せいぜいがリプレイ動画や小説を読んだことがある、といった程度なので簡単なルール等は知っていました。
最初に、登場人物の紹介がイラスト付きであって、そのあと人狼ゲームのルールが説明されています。
作中でも説明されていますが、まあこういうのは一覧になっていた方がわかりやすいですからね。
その時点で私の知っている人狼ゲームと役職の名称が違っていたりして「あれ?」と。
まあ、村人→市民、狩人→騎士、狂人→多重人格、処刑→追放などなど。
まあ、ぱっと見でわかる程度の誤差なので問題はなしです。
あと、最初気づかずスルーしてしまったのですが、この本だと1日目昼から討論→追放してるんです。
リプレイだとだいたい2日目朝からゲームが始まるイメージだったのでちょっと驚いてしまいました。
人狼ゲームの入門としてはわかりやすいと思います。
1時間半もかからずにさらっと読み終われますし、オチとしてもなかなかにすっきりしますし。
が、いわゆる身内村な上、無礼講でそれぞれの思っていたことをぶちまけるという内容なので、単純にゲームを楽しむという意味ではちょっと微妙な気もします。
でも小説として読むならそれぞれの過去のエピソードが語られるのは合間合間のドラマパートは必要でしょうね。
あと、ゲームプレイヤーが8人なので役職が本当に最低限なんですね。
人狼1、多重人格1人VS市民4人、占い師1人、騎士1人というもの。
もっと大人数のプレイも読んでみたいなと思いました。
狐や共有者、猫又あたりまでなら小説でもいけると思うんですよね。さすがに恋人陣営まで出たらややこしすぎて小説だと難しい気もしますが。
自分自身でこの本を購入して読むってことは絶対なかったでしょうから、ブクログの企画に当選してよかったと思います。
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