夢解きパティシエ 白き王の苦い悪戯/隼川いさら
悪夢に苦しむ患者を救う自称"夢医師"ヴァレリーと、勝手に「相棒」扱いされ大迷惑のレン。でも、パティシエを目指すレンのお菓子を食べると、悪夢が消えると評判は上々。そんなとき、幼馴染のジョゼが麻薬"目覚めぬ夢"をめぐる事件に巻き込まれ、意識不明に。ヴァレリーが警察の捜査に協力し、事件の鍵を握る秘密倶楽部《永遠(エテルネル)》を突き止める。幼馴染を助けるため、美少年だらけの花園に潜入することになったレンだが…!?
先日購入してきた1冊ですが、やっと読めました。
これの続編です。
正直な話、あまりおもしろいとは思えませんでした。
買うか買うまいか悩んで買った本だったんですが、やっぱり買わなくても良かったかな?と。
途中で投げるほどつまらないわけじゃないんですが、買ってまで読む本ではないです。
設定だけ見るとすごく耽美系なんですよ。
美青年に振り回される美少年とか、美少年倶楽部とか夢魔とかそういうの。
でも、全然萌えられないし、いろんな意味でもドキドキすることもなくてなんかもったいない。
帯に「こんなあなたに、おススメ!」とあって
・「相棒」大好き!
・ミステリアスなものに興味あり!
・眠れない夜は、読書!!
とあるんですが、「眠れない夜」以外はオススメできないなぁというのが読んでみたものとしての正直な感想です。
確かに作中では「相棒」として扱われていますが、全然萌えられない。
私、CPだけじゃなくてコンビとかキャラでも萌えられる人間なんですが、この作品ではそれが全くないので。
「ミステリアス」もなぁ。確かに設定だけならミステリアスと言ってもいいかな。
でも、犯人なんかは登場後数ページでわかってしまったし、ミステリアスというよりファンタジー色の方が強い印象です。
でもファンタジーとして楽しむには無理矢理話を終わらせようとしているからか、内容を詰め込みすぎててさらりと撫でただけで終わってしまった印象です。
「眠れない夜」というか、時間つぶしとして読むにはまあいいかな。
ただ、設定が結構特殊なので、1巻から続けて読まないときついかもしれません。
設定をかなり忘れていたので思い出しつつ読んでいきましたが、前述の通り詰め込みすぎてるのでついていくだけで大変でした。
レンの父親云々の話とかすっかり忘れてましたからね(笑)
明言されて、「あ、そんな話もあったな」となったくらいです。
あと、時間つぶしといいつつも1時間半もかからず読み終わってしまいました。
特に明言されているわけじゃないんですが、あとがきで「次の物語で」とあるので、このシリーズはこれで終わりのよう。
これ以上シリーズが続いたとしてもきっと購入することはなかったでしょうし、下手に長々と続くよりはよかったかな、と思います。
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