幽霊弁護士 ・桜沢結人の事件ファイル/望月もらん
「桜沢、助けてくれ。俺の肉体が奪われたんだ!」エリート弁護士・桜沢結人にかかってきた真夜中の電話は、音信不通だった日向陽一からの信じられない依頼。正義感の強さと、霊感体質が災いし、結人は『幽霊』になってしまった陽一の代理人になることに。しかも、"身体さがし"に乗り出したせいで境界線上の怪しいモノ達に狙われて…? その訴えに、「異議あり!」
“視える”弁護士が不可解な事件に挑む、新感覚・怪奇ミステリ!
しばらく前に購入していた小説をようやく読みました。
読み始めるまですごく時間がかかってしまいました。
読み終わった感想として。
「正直、思っていたのと違うなぁ」ってものでした。
あらすじは間違っていないんだけど、なんかこれじゃない感がつきまとうというか。
ちょっと微妙でした。
表紙の青年=結人なんですが、表紙から受ける印象がさわやか系イケメンだったので、実際に読んでみてそれより格段にめんどくさいキャラだった結人にびっくりしてしまいました。
幽霊ものって大好きなんですが、なんだかあまり幽霊が出ている印象がないです。
結人がきちんと見える人だってこともあるんですが、それ以上に幽霊になってしまった日向があまりにも幽霊らしくない上、『霊察庁』のありさまがあまりにも現世じみてるのでそう感じるんだと思います。
というか、全然違う話なんですがどうも
逆転裁判 のイメージが離れませんでした(笑)
正直、この作品は何を目指しているのかな?と。
ほぼ男性しか登場しないので(例外は日向の家族・お母さんと妹ちゃんだけ)、大っぴらにしてないけど腐女子狙いってのはあると思うんです。
ビーンズって元々そういう作品多いし、そういうものだと思っているからそれはいいんですよ。
実際この作品も来栖の結人へのなつきっぷりとか、椿原の態度(というか行動)とか、日向の自己犠牲とかそれだけ見たら「腐女子歓喜」ものなんですが、どうも全く萌えられなくて……。
うーん、導入話だからある程度は仕方ないのかな。
結局、日向は亡くなってしまいます。
死んでしまったことには非常に驚きました。
なんだかんだ生き残ってコンビでこれからの事件に挑んでいくと思っていたんで。
なので葬式の描写がされていたので、今度こそ本当に死んでしまったんだなぁ、結人はこういう事件が起きないように霊界でも弁護士として頑張っていくんだろうな、と思ったんです。
けれど日向の幽体は現世に存在して「もしかしたら身体に戻れるかもしれない」となっているんです。
台無しというかなんというか……。殺すならばっさり殺してしまえ、と思ってしまいました。
……それに正直、どうやって戻るつもりなの?って思ってしまったんですね。
作中の騒動は特例中の特例。
体が別人に乗っ取られてしまったからこそ戻れる可能性があったわけで、葬儀も終わってしまい社会的にも死亡を認識され荼毘にふされているでしょう。
マジでどうするんだろう。
たとえ体が復活したとしても
闇神コウみたいなことになると思うんだよなぁ。
コウも同じような状況で復活こそしたものの、戸籍がないので働くことが出来ず陰陽師の元を離れることが出来ず、結局こき使われていました。
(こんなマイナーで微妙に古い漫画の結末を覚えていた自分にびっくりです)
一体どうするのかはちょっと気になるな。
2巻 は今月下旬に発売するよう。
ちょっと購入しようか迷うなぁ。
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