ご愁傷さま二ノ宮くん/鈴木大輔
災厄はチャイムとともにやってきた。平凡ながらも平和な麻衣地にを送る、ごくごくフツーの高校生・二ノ宮峻護の家へやってきたのは見知らぬ兄妹。
「はっはっは今日からお世話になるよ」
ヒトの迷惑なんのその。兄はヘンジン、妹の真由はおとなしそうな究極美少女。いったいどうして、いやそもそもあんたら誰? だいいち、年頃の男女が一つ屋根なんて美味し、じゃなかった倫理に反する――などという峻護の叫びは届くはずなど、もちろんなかった。
しかも! 実は真由、男性の精気を糧に生きるサキュバスだったのだ!! そのくせ男に囲まれただけで失神するほど重度の男性恐怖症。触れれば天国、吸われて地獄。こうして二ノ宮くんのどきどきムラムラな受難の日々は始まった?
第16回ファンタジア長編小説大賞佳作のときめき吸愛ファンタジー!
先日、知り合いから6巻まで貰いました。
一度読んでみておもしろかったら続きを買おうかな、と思っていたのですが、今のところ買う気は起きません。
受賞作ってことはデビュー作でしょうから、今後の展開次第ってところですね。
物語はあらすじにもあるとおり、男子高校生とサキュバスの少女のちょっとファンタジーの入ったラブコメ。
正直、私の好みではなかったです。
前述の通り、自分で買ってまで読みたいとは今のところ思えません。
ただで読めるなら読もうかな、といったレベル。
主人公である峻護にも、メインヒロインである真由にも魅力を感じられなかったのが辛いんだと思います。
気になったのが峻護に思いを寄せ、真由に嫉妬して暴走したお嬢様生徒会長・北条麗華の付き人である保坂先輩だけだったんですけど(笑)
ああいう人好きですよ。裏があるっていうのか、「実は」って人。
私、基本的に巻き込まれ型の主人公って大好きなはずなんですけど。
なんでだろう?
サキュバスでありながら男性恐怖症であるヒロイン、真由。
彼女があまりにも純粋すぎる上におとなしいのでものすごく物足りない。
北条麗華はあまりにもテンプレすぎて……。
ツンデレ好きですよ?でもちょっとバカすぎるというか。
一応、峻護が絡まなければ優秀なようですが。
最後に語られていた過去の出来事。
そういう事情があったのかーと納得する一方で、正常な「二ノ宮」ってどれだけすごいんだろう?とか、
いろんな人に恐れられている兄姉たちはいったい何をやったんだとか。
そういう本筋とあんまり関係のないところの方が気になってしまいました。
二ノ宮家の人口密度はどんどん増えていっていますね。
ほぼ峻護一人(時々プラス姉・涼子)だったのに、月村兄妹に北条先輩に保坂先輩。
近いうちに次巻も読めたらな、と思います。
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