少年陰陽師 果てなき誓いを刻み込め/結城光流
時は平安。荒魂・八岐大蛇は完全に復活した。が、復讐のために全てを賭けてきた真鉄の心に、ある疑念が…。一方、一族の怨嗟を受け継ぐ“珂神比古”として覚醒した比古は、昌浩に容赦ない攻撃を向ける。一瞬の隙をついた一撃から、昌浩をかばい、立ちはだかった彰子の運命は――!? 一度は心を通わせた比古を、昌浩は倒すことができるのか。出雲九流族の悲願の裏に隠された真の敵とは――!? 珂神編、激動の完結巻!!
昨日に引き続き、少年陰陽師です。
発売順ならゲームのノベライズである外伝作品『翼よ今、天へ還れ』が先なんですが、珂神編を読みきってしまいたかったので先にこちらを。
今回は泣きそうになった、ではなく、泣きました。
たゆらがもゆらのために体を残そうとするところで泣きそうになり、比古ともゆら、たゆらのやりとりに泣きそうになり、真鉄の最期の行動に泣きました。
というか、もゆらの行動が涙を誘うんですよね。
健気すぎるんですよ、もゆら。
比古のいう通り、魅魑で体を作ることは真赭が14年間行動していたことからして可能でしょう。
「ずっと一緒」。幼いころの約束を守るため、真鉄を一人にしないためにそれを選ばなかったんですよね。
今巻はなんか昌浩たちの印象が薄いです。
いや、彼らもすごい頑張っていたんですよ?
昌浩は最終的に大蛇を返しているし、見えないところでもずっと大蛇の相手をしていた紅蓮はめちゃくちゃ頑張っていたでしょうし。
紅蓮が全力で相手するとかめったに見れない光景ですよ。
その強さを目の当たりにして昌浩はすごく驚いてましたしね。
そういや、窮奇編だと昌浩瀕死だったし、風音編はアレだし、天孤編は全力だしてないのかな?
というか紅蓮って自分の強さを自覚しているから理性があると全力をだせないってことなんですね。
納得。そう考えると大蛇すごいな。さすが神話の世界の化け物です。
真鉄やたゆらの心情なんかも語られてます。
真鉄が比古に「王であれ」と強いた理由とか、比古やもゆらが知らない真鉄やたゆらのやりとりだとか、
比古が生まれたばかりのころの話だとか。
そういうのが所々で語られているんです。
すごい平和で、可愛らしいほのぼのした過去と現況の落差が激しいので、悲しくなってくるんですよね。
生き残った1人と1匹。約束こそないものの、いつの日か昌浩の危機に駆けつけてきてくれることを希望します。
すっごいどうでもいいこと。
真赭の正体が明かされるところで『荒魂、幸魂、奇魂、和魂』の説明がちらりとされてるんです。
それを読んで犬夜叉を思い出しました。これって“四魂”ですよね。
犬夜叉だと鋼牙が好きでした。鋼牙がかごめをさらうとこら辺から一気にはまったんだよなぁ……。懐かしい。
犬夜叉はアニメをなんとなく見て、原作を立ち読みする程度だったんですが、途中でサンデーの立ち読みやめちゃったので最後どうなったのかわからないんですよ。
どうなったんだろうな。
珂神編も終ったのでしばらく少年陰陽師は控えようかな。
最近、少年陰陽師率高いので。
というかラノベ率が高いんですね。
一般書籍を平日に読むのはちょっときついからなぁ。どうしよ。
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