少年陰陽師 翼よいま、天(そら)へ還れ/結城光流
時は平安。昌浩達の活躍により、平和を取り戻したかに見えた都。だが、その上空には、見慣れぬ異形の姿があった。兄・成親が妖に襲われて怪我を負い、安倍邸に身を寄せる彰子のもとにも、不気味な声が近づく。徐々に不穏な影が濃くなる中、昌浩ともっくんが遭遇した敵とは…!? そしてその戦いの裏に隠された悲しい一族の運命とは…!
“窮奇編”のその後を描くシリーズ初の外伝登場!
読んでいてこの作品の時間軸が気になりました。
窮奇編以後、風音編以前だとは思うのですが昌浩が勾陳にはじめてあったのっていつだっけ?とか考えながら読んでました。
翼よいま、天へ還れ(PS2ソフト)
このゲームを元に作られた作品です。
ゲームと同一の設定、登場人物を用いているものの、ゲームとはまったく別物だそうです。
ゲームをプレイしたことなくても楽しめると思います。
かくいう私もやったことないです。
多分これから先もやることないと思います。
今回の敵は彰子の身のうちに呪詛を残した異邦の妖異窮奇の弟・嶺奇とその配下たち。
昌浩がぼろぼろになって倒したはずのゴウエツや蛮蛮、顎、シュンどころか窮奇さえも復活して――とかなり盛りだくさんな内容です。
新顔は鳴蛇と嶺奇くらいかな。
鳴蛇は敬語のドSで名の通り蛇。
嶺奇は窮奇の弟で、窮奇に封じ込められていたとのこと。
あとは敵ではありませんが、天馬たち。
私、途中まで天馬という文字の印象だけでペガサスとかユニコーンみたいな想像をしていたのですが、
「犬のような状に翼を具えた妖異。大きさは馬ほどもある。」という描写だとちょっと違うかなーって気がしてきてしまいました。
でもWikipediaで調べてみると天馬=ペガサスでもあるんですよね。
うーん、いまいちよくわからないです。
時間軸的にまだ昌浩が実力的にも精神的にもちょっと弱いんですよね。
なので、自分があれだけボロボロになって命がけで辛くも倒した敵をあっさり倒してしまった晴明を見て落ち込んでしまったりするんです。
本当に昌浩にとって晴明は超えるべき目標でありますが、まだまだ偉大すぎるんですよね。
今回もしかして神将全員登場してました?
えっと、紅蓮、勾陳、六合、青龍、天一、玄武、朱雀、太陰、白虎、天后、大裳、そして天空。
天空は声だけですけどね。
これは外伝だから出来ることですね。
そんな人まずいないと思いますが原作を読まずにいきなりこれ読んだら把握できなさそう。
アニメ見てても大裳とかほぼ出番ないからわからないですよ。
自分と彰子の体格だとかをみて「どうやって運ぼうか」考えて固まってしまう昌浩とか可愛かったです。
晴明も兄上たちも大きいからきっと昌浩も大きくなるんじゃないかなーと思います。
まあそうなったら少年じゃなくなってしまいそうですけどね(笑)
ちょっと詰め込みすぎ(主に登場人物)な印象も受けましたが、おもしろかったです。
「昌浩は大怪我しながら頑張っていないとダメ!」って人にはあんまり勧められませんけど。
今回は1冊で終わりなのでそんな昌浩はほぼ無傷です。
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