学校の怪談 /岡崎弘明
夏休みを明日に控えた終業式の夜、取り壊しが決まり、立ち入り禁止の旧校舎に、一人の先生と数人の生徒が迷い込み、閉じ込められる! なぜか出られない校舎の中、ト イレから聞こえるのは行方不明の女の子の声、追いかけてくるのは死んだはずの用務員さん……!? 子供たちの間で囁かれる恐ろしい噂話が、現実となって彼らを襲う! ある夏の夜に 子供たちが経験する、謎と、恐怖と、友情の物語。
去年の夏の文庫フェアで
購入してた1冊。
キャンペーン対象店で購入したので、カバーがナツイチバージョンだったりします(笑)
購入後すぐ紹介したかったんですが、時期を外れてしまい(どうせなら夏に読みたかった)今の紹介になりました。
去年のナツイチはAKBがキャンペーンを担当していたみたいなんですが、メインで出てるメンバー7人中3人が引退してるとかなんだか不思議な気分になりました。
時代が移るのは本当にめまぐるしいですね。
この作品は
劇場版学校の怪談を元に書きあげられた1冊です。
映画版は見てないんで何とも言えないんですが、Wikipediaを見た限り、劇場版1作目と大筋は同じもののオリジナルの展開になっているようですね。
Wikipediaみたらキャラ名が違っていたりするみたいですね。
物語としては、終業式の日に小学生たちが旧校舎に閉じ込められ、幽霊に驚かされたりしながら脱出を目指すというもの。
正直、物足りなかったです。
集英社文庫で発売されていますが、内容はジュブナイルといってもいいくらい。
1時間程度で読み終えることが出来ました。
元々の映画が子ども向けだってこともあるからある程度は仕方ないんでしょうけどね。
ぶっちゃけ集英社みらい文庫でこのまま出せそうな気がします。
(みらい文庫ってラノベも再版してるから普通にいけそう)
序盤で主要登場キャラクターたちの紹介を兼ねて、ちょっとしたエピソードが描かれてるんです。
映画ならそれでいいのかもしれませんが、小説だと一気に情報が出てくるしキャラが把握しきれないまま次へ進んでしまうのでちょっと読みづらかったですね。
まあ、私の理解力が足りないだけなのかもしれませんが。
そしてちょっと気になったのは、この学校って以外と生徒数多いのかな、と。
ヒロインである亜樹が東京から田舎に引っ越してきたという説明があるんですが、それゆえに生徒数がそんなに多くないんだなと勘違いしてしまったんですよね。
実際のところ、亜樹は5年3組となってますから各学年100人はいたと見るべきなんですよね。
登場した瞬間、明らかに怪しいと思ってしまった人物を登場キャラクターたちは不思議に思わず受け入れているのでそこに疑問を覚えたんですが、よく読むとそうなるのも仕方ないのか もしれませんね。
前評判が高い印象があっただけに、辛口評価になってしまいましたが、それなりに楽しめました。
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