絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~/三雲岳斗(原作/椎名高志)
21世紀、エスパーは増え続けていた、国内でわずか3名の超度(レベル)7エスパー、薫、葵、紫穂は、10歳にして超能力支援研究局(バベル)の特殊チームに属する『ザ・チルドレン』。性格に若干難のある彼女たちを指揮するのは、若き天才科学者皆本光一。東京湾に発生した巨大竜巻を、いつものようにその能力で鎮めた彼女たち。だが、事件は終わらない。低超度能力者の連続誘拐、関東国際空港を襲う砂嵐。そしてバベルが、崩壊する――!? TVアニメ放送中の「サンデー」人気連載に、業界随一の実力派作家三雲岳斗が完全オリジナルストーリーで挑む!
発行順からすると、
13巻より先に紹介すべきだったんですが、紹介し忘れていたのに気づいたので。
あらすじからして時代を感じます……。
あらすじにあるとおり、オリジナルストーリーです。
時間軸は、あとがきによると
11巻以降の物語らしいです。
まあ、ブースターが登場してますからその辺が打倒かな?
おもしろかったです。
ノベライズはあたりはずれが大きいんですが、この作品はあまりそういうのを気にせず読めました。
チルドレン+皆本さんをはじめ、賢木先生や蕾管理官、なおみちゃんに谷崎主任、ハウンドやダブルフェイス、
パンドラからは兵部、真木さん、澪、マッスル、(九具津もかな?)
コメリカのエスパーチーム3人、ちさとちゃんや東野くんの小学生組に、チルドレンの家族なんかも端役とはいえ登場していますから本当にフルメンバーですね。
そういう意味でもなかなかうれしい感じです。
今回起こる事件というのがかなりスケールが大きい事件なので、読んでいて楽しかったです。
無関係に思われた事件が繋がっていくとか、そういうの大好きなんで。
そして、相変わらず皆本さんは子どもに懐かれるなぁ。
チルドレンを筆頭に、澪、ハウンド、そして今回のオリキャラ・落葉。
さすがです。
今回、事件を起こした威河所長こと威河弘徽(たけかわこうき)の言い分はわからなくもないんですよね。
だからパンドラというか兵部は手を出さなかったわけです。
でも、そうは上手くはいかないし、本人も上手くいくとは思っていなかった、と。
お互いに利用し利用されるということはわかっていたけれど、それに縋るしかなかったんだろうなぁ。
ノベライズですからそんなに本編に関係してくるようなものではないんでしょうけど、威河所長の目的なんかにはちょっと考えさせられました。
確か絶チルのノベライズはこれだけ。
登場人物たちも増え、それぞれの関係性なんかも大きく変わっている現状だと、同じ設定でも大分違った話になるんだろうなぁ。
また、ノベライズをやってくれないかな、とちょっと期待していたりします。
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