池袋ウエストゲートパーク/石田衣良
ミステリーの「今」が読みたければ、池袋を読め。
刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団……命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ第一作。
青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さをハイブリッドした連続ドラマ化話題作にして、日本ミステリー連作の傑作。
解説・池上冬樹
IWGPシリーズ第1作です。
ドラマ化してるってことは知ってるのですが、見たことはないです。
池袋ウエストゲートパーク
ストラングラー(首締め魔)の話。
マコトがはじめて動く話。そして、クラシックに目覚める話でもあります。
ポケベルもピッチも知らない世代だったりするので冒頭のPHSにちょっと驚きました。
まあ物語として読む分にはまったく問題ないんですけど。
エキサイタブルボーイ
お化けワゴンの話。
羽沢組とサルが登場する話。
我がまま姫に付き従う従者サル。
ちょっと物悲しくなりました。
サルの背中の観音さまはいったい何色の瞳をしてるのか。
これはこのシリーズがどれだけ進んでも語られることはないんでしょうね。
オアシスの恋
ヘルス嬢とイアン人の話。
マコトの回りに専門職たちが集まりだしますね。
今回薬の売人をはめるのですが、そのやり口が好きだったりします。
少年たちが悪人を尾行したりして警察に突き出す、なんて楽しいじゃないですか。
サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)
Gボーイズとレッドエンジェルの抗争の話。
限度を知らない子どもたちとそれを影から操り甘い蜜を吸おうとする悪い大人の話。
タカシや京一のカリスマ性についてマコトが語ってますが、内戦を止めようと大勢を前に演説する場面を見る限り、マコトも負けてないんじゃないかなぁ、と思いました。
それこそタカシが次代に、と遺言したくらいですから、本人以外は意外と分かってるのかもしれませんね。
このシリーズではマコトとタカシ、マコトとサルのやりとりが好きです。
立場は違えど仲いいですよね。
次は何を読もうか、毎回悩みます。
同一シリーズばっかり読むのも楽しいんですけど、全然違う話を読むのも楽しい。
基本、文章があればなんでもいいんですよね。
唯一例外としてSFは苦手です。読めなくはないけど、やたら時間がかかる上に途中であきます。
ミステリ、ラノベが続いているので伝奇物か児童書か……、次はその辺でも読もうと思います。
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