少年陰陽師 六花に抱かれて眠れ/結城光流
時は平安。半人前陰陽師・昌浩は、最近漠然とした悪夢に悩まされていた。
そんな彼に「おーい、晴明の孫やーい」と気さくな雑鬼が知らせてきたのは、いやな感じの百鬼夜行が都に近づいているとの報。
慌てて夜の見廻りに出た昌浩と相棒のもっくんは、その夜行に追われてさ迷う、か弱い魂に出くわす。
一方、晴明の命を狙う謎の女術師・風音が、その後継者たる昌浩にも襲いかかってきて……!?
シリーズ第五段、堂々参上!!
少年陰陽師風音編2冊目です。
風音の背後関係も明らかになりつつありますね。
宗主様は風音のことを道具としかみていないようで、ちょっと悲しくなりました。
嵬に話しかける風音がとても少女らしいだけに余計そう思いました。
それよりも何よりも今回は敏次殿にばれそうになったってとこが楽しかったです。
他人に昌浩が暗躍してることがばれるといろいろと問題な訳ですよ。
というか、敏次殿のなんて恩知らずなことか(笑)
いや、敏次殿の言い分もわかるんですけどね。
確かに謎の術者の存在を放置しちゃいけないとは思いますよ。
でも、自分たちが敵わなかった夜業を簡単に倒すような人物に挑むのは無謀ってもんなんじゃないでしょうか。
陰陽の術は人の命をも奪う事が可能です。
ならば生きて情報をもたらすことの方が大事だと思うんですけどねぇ。
あとは彰子のジェラシーが可愛い。
相手は神さまです。いろいろ大変そうです。
というか平安時代って普通にしてたら女の子と接することってないんですよね、きっと。
なので、彰子のライバルとなりうる子が登場しないのか、と妙に納得しました。
ライバルつながりで思ったのですが、昌浩にもライバルってものがいませんよね。
ライバルところか友達すら出てきませんが。
友人くらいいてもおかしくないんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。
元服前とか友人いなかったのかなぁ、とちょっと不思議です。
今回は紅蓮もといもっくんが精神的に痛い話でした。
伏線というにはあからさまですが、いろいろ謎が残ってます。次巻が楽しみです。
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