戦星のバルジ 1 つらぬくもの/堀越耕平
悪しき異星人が平和を乱し、王家の統治が揺らぎ始めた星インダストリア。この星は今“戦星の世”――。街はずれに住む、貧乏だが、家族想いの少年・アストロは、ある日、自分とソックリの謎の少年と出会った事で…!?
先日購入してきたバルジをさっそく読みました!
帯で
オーマガの華ちゃんが登場していておまけページが楽しみだったんですけど、あれだけなのね……。
【第1話 つらぬくもの】
【第2話 星の王子様】
【第3話 王子の仕事】
【第4話 スタート】
【第5話 実践教育】
【第6話 家族(たみ)か己か】
【第7話 決意のアストロ】
が収録されています。
物語の内容としては「
王子と乞食」(
ミッキーの王子と少年のがわかりやすい?)や、
とりかえばや物語に近いかな。
どちらもあらすじくらいしか知らないんですけど、ようは「よく似た人物の地位におさまってしまった人物の話」ってことです。
上記2作と違うのは、王子だったバルジが死んでしまい、貧乏人アストロを演じる人物がいないということでしょうか。
まあ、アストロに関しては子供たち(チマ、スンタラ、オキクナ、マクロ、ショウ、リトルらしいです)さえ手元に置いてしまえば気にするような人物がいなさそうなので、そう問題はないんだと思いますが。
よく似たアストロが周囲の協力を得、バルジの振りをして民に希望を与えていくといったお話。
私は嫌いではありませんでしたが、この手の話がジャンプで生き残るのは厳しいんですよね。
すでに連載は終了しコミックスの発売を待つばかりになっています。
おまけページのキャラ設定のコメントが過去形でちょっと悲しくなりました。
2巻の表紙とおまけを書いてしまえばもうアストロを書くこともないんでしょうが、せめて現在進行形で書いてほしかったです。
アストロがティアマトと一緒に旅に出る訳ですが、これティアマトの苦労が耐えないんだろうなぁ。
アストロは、いい子です。とてもいい子なんですがバカなんですよ。
バカ正直でまっすぐで、家族のことを思うなら自分が犠牲になることを厭わない。そういう子。
アストロのそのまっすぐさは美徳です。
家族を人質にとられたら自らの身を投げ出して家族を助けるものの、家族もろともやられてしまいそうになって。
でもそれを周りが放っておけなくて助けに入ってもらえる。
そんな影響力を持った子。
ただし、生きていてもらわないと困る「王子」としては自分の身を投げ打たれちゃたまったもんじゃないですよね。
いかにして自分と民を守るか、守らせるか。それが両名の課題となりそうです。
死んでしまったとされるバルジ王子。
彼、別に死んでないんじゃないかなと思うのは私だけでしょうか。
腕をふっとばされてその体は地上へと落ちていますが、死体の確認はされてません。
ハガレンの機械鎧(オートメイル)みたいなギミック満載の義手をつけて再登場していい気がするのですが。
ジャンプ連載時に読んでいないのでいったいどうなるのかわからないんですよねー。
2人はマセイルなる都市へ向かったものの謎の少女へ「憲兵隊であること」から街へ入ることを阻まれたってところで次巻へ続きます。
普通に考えて次巻は12月かなと思ったら、違うんですね。来月、11月に
次巻が発売されるようです。
ちょっと残念ですが、楽しみです。
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