夏目友人帳 10/緑川ゆき
祖母の遺品で、多くの妖の名を預かった「友人帳」を受け継ぎ名を返す日々を送る夏目。ある日突然現れた昔の同級生・柴田に強引に連れられ女子高生・村崎と出会う。
後日胸騒ぎを覚えた夏目が駆けつけた先で目にした彼女の正体とは…!? メガヒットあやかし契約奇談第10巻!!
けっこう久しぶりの夏目です。
動画サイトで夏目友人帳1期の組曲を見つけて思わず泣いてしまって、原作が読みたくなってしまいました。
【第37話 偽りの友人 前】【第38話 偽りの友人 後】
夏目の昔の知り合いがやって来る話。
正直、最初は柴田にめちゃくちゃイラってしてしまいました。
この2話を読み終わったあとだと「悪いやつではないけれど嫌なやつな友人」というのが、すごくよくわかります。
柴田との関わり方を見てるだけでも、悪いやつじゃないのはわかるんですよ。
でも、夏目に接触したときの良いざまとかすごくムカつくやつでもあるんですよね。
柴田と再会したときに夏目と一緒にいたのは、西村たちだったからああいう対応にならざるを得なかったんでしょう。
あれが、多軌ちゃんと田沼くんだったらどうなっていたんでしょうね。
2人は夏目の能力をきちんと知っているわけですし。
というか、アニメではケーキ屋を教えてくれたのは笹田ちゃんになってましたね。
西村に聞くより多軌ちゃんに聞いていた方が自然だったんじゃないかなと思いました。
【第39話 月分祭 前】【第40話 月分祭 中】【第41話 月分祭 後】
神様たちの祭りに身代わりとして参加する話。
その後10年の豊作をかけて豊月神と不月神が勝負をする「月分祭」。
行方不明になってしまった豊月神の代わりに夏目が「豊月神」の代わりに祭りに参加するんです。
「豊月神を探し出すか、無理ならば不月神を……」という依頼を受けた名取さんも参戦するちょっとすごい話です。
力をなくした豊月神を誘う不月神がいいな、と。
10年に1度の祭りで争っていたけれど、それはあくまで祭りのことできっとお互い楽しんでいたんだろうなぁ。
そして、夏目の力のすごさが再認識される話でもあるわけです。
作中でも述べられていましたが、名取さんからしたら夏目の力は喉から手が出るほど欲しいもの。
でも、それを手にしたとしたら、このちょっと面映い関係も崩れてしまうわけで。
難しいですね。
次巻は多軌ちゃん家の蔵の話のよう。
学生3人の話ですね。楽しみです。
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