金色のガッシュ!! 9(文庫版)/雷句誠
ゾフィスを倒し、千年前の魔物達を巡る戦いは、ついに終わりを迎える! ガッシュ達は、それぞれの街へ戻り、再び王を目指す戦いへ臨む。
にぎやかな日常へ帰ってきたのもつかの間、ガッシュと清麿の前に新たな魔物が姿を現す! 千年前の魔物達との激戦後、初めての魔物バトル――その戦いの行方は!?
旅をする魔物・テッドとの出会いや、邪悪な力の気配を感じさせる謎の「巨大な建造物」の出現など、新たな展開がガッシュを待ち受ける!!
たまに読むとやっぱり熱いです。
今日はガッシュなんですが、どうして私は当時立ち読みやめちゃったのかなー。
【LEVEL.161 最後の仕返し】【LEVEL.162 必ず、王に】
石版魔物編完結。
前巻の最後で、ほぼ決着はついていたのですが、シェリーにとっての一番大事な仕事が残っていました。
それは親友のココの心を取り戻すこと。
しかし、ゾフィスの性格を考えると、素直に本を燃やせません。
千年前の魔物のパートナーたちは基本、本が燃やされると操られていた最中の記憶を失っていました。
しかし、ココは違う。ココには置き土産として記憶が残るようにしていて、優しいココはその記憶に耐えられないだろう、と。
はじめはシェリーの言葉など聞く気のなかったゾフィス。
まあ、そうですよね。どうあがいても本を燃やされる運命ですから、少しでも意趣返しできる状況を見逃すとは思えません。
そんな状況で動いたのは、ブラゴでした。
ブラゴの告げたことは確かに不自然でしたから、なるほど、と。
ゾフィスはブラゴに恐れをなして、ココの記憶を消していったようです。
これでシェリーを戦いに駆り立てていた原因はなくなりました。
が、この2人は今まで同様精力的に動いていくのでしょうね。
初期のブラゴがかなり酷かっただけに、すごくいい方向に変わっているな、と。
あ、あと唯一生き残っていた千年前の魔物であるレイラも魔界に帰っています。
まあ、レイラが今回の戦いに存在しているのは完璧なイレギュラー。
仕方ないことなんですが、寂しいですね。
【外伝 ナゾナゾ博士とキッドの光の旅】
仲間を求めて奔走するナゾナゾ博士とキッドの話。
時間軸的には、えっと何巻だろう。
千年前の魔物との戦いがはじまる前の話です。
これ増刊か何かに掲載されたものだと思うんですが、当時立ち読みしたような記憶があります。
いち早く脅威に気づいたナゾナゾ博士は他の魔物の元へ赴き、一緒に戦ってくれる仲間を探していました。
が、この戦いの勝者は1人。つまりは個人戦です。
ガッシュたちのように利害関係もなく、仲間が存在しているのがおかしいといえるでしょう。
その中で、ガッシュたちの存在はものすごくうれしいことだったんでしょうね。
【LEVEL.163 ただいま】【LEVEL.164 気になる視線】
【LEVEL.165 Q万能変形!】【LEVEL.166 データ超越】
【LEVEL.167 ありえないもの】
日本に帰ってきた清麿たちを狙う影の話。
そういや忘れがちですけど清麿って中学生なんですよね。
司令塔というか、まとめ役をはたしている清麿ですが、レギュラーメンバーの中では、魔物たちを除いて一番年下なんですよね。
163話はテストの話なんですが、モンモン先生登場です。
もうこの中学おかしすぎる。この人の格好は奇抜すぎる。というか清麿って、頭はいいんだけど芸術センスはなさそうです。
審美眼はあるんだけど、創作は出来ない人ぽい。
164話以降はVSコーラルQ&グラブ。
グラブってIQの高い天才で、天才ゆえの孤独云々みたいな話があったような気がしたんですけど、あれってアニメオリジナルだったのかな?
アニメ見たのも放送当時なんとなくだったんで私の記憶違いかもしれません。
清麿じゃないけど、コーラルQの変身は謎。色々ふっとばしてる。
データを元に戦うグラブでしたが、千年前の魔物との戦いを経てガッシュも清麿も成長しています。
ザクルゼムの新たな可能性にも気づき、収穫の多い戦いだったのかな、と。
【LEVEL.168 贈り物を探せ!】
サンビームさんの引越し祝いを買いにいく話。
建前はそういうことだけど、実際はスズメの嫉妬というかまあそんな感じです。
というのも、スズメと恵が初顔合わせなんですよ。
スズメはティオの保護者=メグミだってことは知っていたし、アイドルとしての恵のファンでもあるんですけど、まさか同一人物だとは思っていなかったんですね。
まあ、当たり前かなー。
それが珍しい名前ならともかくメグミですからねー。普通は同一人物だとは思いませんね。
で、恵がスズメの恋心に気づいてちょっと嫉妬心を煽っているんですよ。
このときの恵の感情がいまいちよくわかりません。
スズメをからかっているように見えてしまうんですが、そういうキャラじゃないような気もするんですよね。
けん制しているってことなのか……。うーん?
そして、謎の建造物の情報がちらりと出ています。
これの正体が明らかになるのはもう少しあとのことです。
【LEVEL.169 風を語る少年】【LEVEL.170 テッドとジード】
【LEVEL.171 オレの友達】【LEVEL.172 バオウの力】
テッドと友達になり、アースと戦う話。
ナゾナゾ博士の番外編にシルエットで登場していたんで厳密には初登場ではないんですけどね。
テッド可愛いです。良き兄貴分って感じです。
テッドは女の魔物・チェリッシュを探しているんだとか。
この王を決める戦いにおいて「魔界時代の知り合い」を探しているってのは、可哀相なことになりそうで怖いな、と初めて読んだときは思いました。
まあ、チェリッシュについてはもうしばらくしてからですねー。
正直、ジードと清麿が並ぶと体格差はんぱないですね。
こう見ると清麿細いなぁ。
敵が高嶺家にやってきます。
すぐ側にいるウマゴンとテッドに気づかせることなく、ガッシュと清麿だけに殺気を向けるあたりすごいな。
敵はアースとエリー。
正直、エリー怖いです。奇声あげてみたり、ものすごい小さな子なのに、アースを従えて見せたりとね。
最終巻まで読んだ今は、ちょっと感慨深いですが、まあそれはその時にでも。
やばい状況に陥るんですが、テッドの加勢もあり、アースは身を引きます。
が、アースが残していった情報はかなり不穏なもので。
2つの脅威、バオウと謎の建造物(ではない)、
平穏な日々は長く続かないものですね。
【LEVEL.173 臆病者じゃない】【LEVEL.174 必ず元気に】
【LEVEL.175 闘志を燃やせ】
ウマゴンVSカルディオ&サウザー。
北海道に出張にいったサンビームさんにウマゴンがついっていってしまうんです。
そこにウマゴンと似た魔物がやってきて戦う話です。
牧草ロール云々の話にはちょっと笑ってしまいました。
あれは、重機で運ぶものですからね。普通の人が持って帰れるはずがないです(笑)
さて、本編。
似たような術を使うカルディオですが、ウマゴンはまだ肉体強化の術しか使えません。
しかしカルディオは肉体強化に加え、氷を操る術も使えて苦戦を強いられます。
ピンチになりますが、ウマゴンはガッシュとの約束を思い出して新たな呪文を手に入れます。
ディオエムル・シュドルク。それは炎を操る術でした。
サウザー曰く、その手の術はコントロールが難しく魔物とパートナーの心のつながりと訓練が必要な術なんだとか。
ウマゴンの本当の名前すら理解していない2人に使いこなせるわけがない、告げるんですがさすがです。
半ば意識を失いながらも術をコントロールしてどうにか逃げ延びるのですから。
本当に大事なところではきちんと通じ合えるんですからすごいですよね。
【LEVEL.176 建造物ではない何か】
謎の建造物について話しあう話。
前半はナゾナゾ博士が清麿をからかって遊んでるんですが、ビックボインって普通の会話できたんですね。
「オーイエー」しか喋ってるイメージなかったです。
会議のメンバーは、ガッシュ、清麿、ナゾナゾ博士、ウマゴン、サンビームさん、
ティオ、恵、キャンチョメ、フォルゴレ、ウォンレイ、リィエンと千年前の魔物に立ち向かったメンバーですね。
ちゃっかりビックボインも座ってますが彼女はノーカンでいいと思うんだ。
話し合いは結局、実がないまま終わっています。
キャンチョメが何かに気づき、気づいたことに清麿は気づいているけれどこの時点では問い詰めることはしていません。
ちょいちょい挟まれるアースやゼオンのセリフから建造物の名称がファウードであることは明らかになっていますが、
事態が動き出すか、キャンチョメに勇気が出るかそれまで清麿たちが建造物の正体を知ることはなさそうです。
【LEVEL.177 オレのクラスメート】
清麿がクラスメートたちとスケートに行く話。
もうグダグダです。
グダグダとしかいいようがない。
まあ、メンバーがメンバーですから仕方ないんだと思いますが、マリ子ちゃんってもうちょっとまともな気がしていたんですが気のせいかな?
ワイフの名前が明かされていますが、正直どうでもいい。
【LEVEL.178 ガッシュ宛の手紙】【LEVEL.179 あのお方】
ガッシュ宛に本を燃やしてほしいと手紙が届く話。
差出人はレイン。
魔界にいたころ、ガッシュの親友だったんだとか。
正直、レインはどうやって手紙を送ってきたのかが疑問でした。
魔物の中には感知能力に優れているものもいますから、モチノキ町にやってくるのはわかるんです。
魔物は惹かれ合うみたいな話もありましたし、ガッシュが日本にいるってのは比較的有名なようでもあるし。
でも、それと住所がわかってエアメールしてくるってのはまた別な気がするんだよなぁ。
手紙に導かれ、ガッシュと清麿は東南アジアのとある国に向かいます。
そこで待っていたレインはめっちゃ強そう。というか実際強いんでしょう。
しかし、レインとパートナー・カイルはかなりの臆病な少年。
なんてことないハエ1匹にも怯えるようなレベルです。
そんなカイルを戦いに引っ張り出すことも出来ません。
しかし、レインは強力な術ばかり覚えていき、それは術の威力を見ただけで死んでしまうのではないかと思われるほど。
それに限界を感じたがために、ガッシュに手紙を出したってことなんですね。
まあ、魔物が呪文を覚える法則が法則ですから、カイルを心配して護り続けようとする限り、強力な術を覚えるのは必然のことなんでしょうね。
レインを魔界にかえす前に、カイルを取り巻く環境の改善をはかろうとします。
そんな所にレインに仲間になれ、と迫ってくるものがいるんです。
それはなんとパピプリオとルーパー。
正直、こいつらまだ生き残っていたんだな、と。
いや、最後まで読みましたから本当に最後まで生き残るって知ってるんですけど、それでも普通にびっくりします。
今までの戦いを生き残ってきたガッシュと清麿にとって、パピプリオたちはたいした敵ではありません。
が、そこにパピプリオたちの仲間であろう魔物・ロデュウが現れて――って所で今巻は終了。
次巻からは本格的にファウード編が始まるようです。楽しみです。
というか、これだいぶ長くなりすぎましたね……。
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