絶対可憐チルドレン 8 /椎名高志
最高レベルの超脳力を持った、特務エスパー3人娘“ザ・チルドレン”!!
その3人の前に1匹のモモンガ“桃太郎”が現れ、緊急事態発生。
桃太郎の過去と薫、兵部の過去が交錯する長編「逃亡者」、超能力少年“タケシ”が登場する「ギフト・オブ・チルドレン」ほかを収録した絶好調第8集!!
前巻を紹介したときに「次は年内に紹介できたら」とかいってますが、普通に紹介できましたね。これで今度こそ年内最後かな?
【1st sense.パンドラからの挑戦状(3)】
VS電磁波義兄弟の続き。
テレビの電波ジャックをやって偽の特務エスパー情報を流していたんです。その情報のあまりの酷さにチルドレンがぶちぎれて……ってところでしたか。
皆川さんが毒電波にやられているんですが、毒電波と聞くと
フルーツバスケットの花ちゃんを思い出します(笑)
もうこの作品のヒロインって皆本さんでいいんじゃないか、ってくらい守られてますね。
そして「真実はこれでーす」とされている特務エスパーはもうエスパーというより、魔法少女ですね。
逃亡者の冒頭での話なんですが、内容的にはこっちなのでこっちで語らせてください。
【2nd sense.逃亡者(1)】【3rd sense.逃亡者(2)】【4th sense.逃亡者(3)】【5th sense.逃亡者(4)】【6th sense.逃亡者(5)】【7th sense.逃亡者(6)】【8th sense.逃亡者(7)】
戦前の軍の研究施設跡から実験動物が逃げ出す話。
結構、シリアスな話なはずなんですが、笑ってしまいます。
皆本さんって別に小さいわけでもなんでもないのに、初音ちゃんに小動物扱いされてたりしてます。
そして、皆本さんが管理官から所持することを強要されているものが明らかになります。
「高出力熱線銃(ブラスター)」。銃のきかないエスパーを殺すために開発された別名「エスパー・ハンター」。伊号の予知で薫を撃つ銃がこれなんですよね。
それがわかっているから皆本さんは持つことを嫌がるわけですが、管理官は何か思うところがあるようですが、皆本さんは嫌がるよなー。
逃げ出したエスパー動物――戦争のためにエスパーとされたモモンガ・桃太郎。
人間に作られ、人間(というかノーマル?)を憎む桃太郎。
皆本をかばったからだとはいえ、明くんに怪我をさせてしまった桃太郎を皆本の立場としてはそのままにしておけないんですよね。
自分たちと桃太郎をかさねてしまう薫たちの気持ちもわからなくもないんですが、難しいですよね。
結局、桃太郎は兵部少佐というかパンドラで保護することに。
パンドラならエスパーしかいないだろうし、人間を傷つけたから云々の問題も気にしないでしょうからね。
兵部少佐を撃てなかった皆本さん。
頭がいい人だから、兵部を殺すことは仕方ないことだとはわかってはいるんです。
でも、それを子供たちの前で出来るか、と聞かれたら皆本さんには無理だろうなぁ。
良くも悪くも皆本さんは優しすぎるんですよね。
その優しさはチルドレンたちにはいいんでしょうが、これから先のことを考えるとどこかで非情にならなければいけないのかもしれません。
でも皆本さんには優しいままでいてほしいなぁ。
マッスルに貞操を狙われる皆本さんには笑ってしまいました。
兵部少佐が皆本さんを助ける形になってるんですが、このシーン兵皆好きの腐女子としてはすごくおいしいです(笑)
【9th sense.ギフト・オブ・チルドレン(1)】【10th sense.ギフト・オブ・チルドレン(2)】
学校でのESP検査の様子と検査の結果が気になる子の話。
ESP検査が普通に行われる話なんですよねこの作品。
賢木先生がエスパーだとわかったのもこの検査が原因だったらしいです。
幼児のころからではなくても賢木先生がエスパーとして目覚めたのは小学生のころっぽいですから、やっぱり子どものころに特務エスパーやってないことが疑問なんですよね。
まあ、いいや。
チルドレンたちの検査結果はもちろんレベル7。
問題は3年生のタケシくん。
エスパーではないけれど数値が異常に高い。
つまりはもうすぐエスパーとして目覚めるかもしれない、しかも潜在能力はレベル6以上と強力である、と。
そんなタケシくんの様子を見るという目的で、タケシくんの家に遊びにいくわけです。
小学生男子が超能力に興味ないわけないし、結構細かな説明まで聞いているわけですが、タケシくんのお父さんに問題があって。
反エスパー団体「普通の人々」の支援者で、「超能力が世界を破壊する」なる本の著者。
そんな家庭環境で超能力に目覚めてしまったら……。
タケシくんがエスパーとして目覚めて……ってところで次巻へ。
目覚めたばかりだから、まだ能力が固定されておらず、サイコキネシスやテレポートを使えているよう。
彼が結局どんな能力の持ち主になるのか、そしてお父さんはどんな反応をしめすのか楽しみです。
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