世界平和は一家団欒のあとに 3 父、帰る/橋本和也
みな不思議なチカラを持ち世界の平和を守る星弓一家。とある週末、父にして元勇者、耕作が久しぶりに帰宅することになる。時を同じくして、軋人の前に清楚なワンピースを着てごついギターケースを抱えた美女が現れる。エルナと名乗る彼女は、異世界での勇者とお姫様時代の両親の友達だというが……!?
人の良さそうな見た目に反して少し腹黒いところもあるエルナだが、軋人は次第に彼女と打ち解けていく。しかし、帰ってきた父と何か隠しているようなエルナの間には、なぜかわずかに不穏な気配が漂う。ついに動き出す事態を前に軋人の決断は――。
このシリーズも3作目ということでカテゴリ作りました!
忍者ブログのカテゴリ並び替えがかなりめんどいです。
基本的に数が多いことを想定してないんだろうなぁ。
今回は、今まで名前しか出ていなかった父が登場します。
父・耕作は異世界トリップものの定番の元勇者。
その異世界のお姫様で魔法使いだった母・志乃と元の世界に戻ってきて結婚して子どもたちが生まれて……ってな人生を送ってきたわけです。
両親の友人だというエルナという女性が現れるんです。
エルナと両親の間にある年の差は次元を渡る途中で時間軸がずれたんだろう、と。
異世界に戻る数日間を楽しむということで、軋人とエレナ、柚島ちゃんと遊園地に行ったりするんです。
おばけ屋敷を怖がる柚島ちゃんが可愛かったです(笑)
父が意味深な言葉を残して、エルナとともに消えるんです。
「偽者」。
それの意味はエルナの世界は異世界のパラレルワールドだったから。
エルナであることに間違いはないけれど、父や母が知るエルナとは別人である、と。
エルナの世界は勇者が死んで魔王が勝った世界だったんです。
エルナは大勢の人々の意思によって、「異世界に勇者を迎えに行くこと」を強要された、と。
父は、自分が異世界に渡るならともかく、子どもたちが戻ってこれないかもしれない異世界に渡ることに酷い拒絶反応を起こして。
油断していたとはいえ、最強だと思われていた七美をあっさり倒してしまうんです。
ぶっちゃけ、軋人たちがあまりにも油断しまくっていたので父が強いことは予想がつきました。
いくらなんでもそんなに弱いわけないだろう、と。
普段が女好きで情けなかったのかもしれませんが、侮りすぎです。
最後の展開はこれが柚島ちゃんと出会う前なら何の問題もなく受け入れられたのだと思います。
ぶっちゃけ、柚島ちゃんがヒロインとして登場しているのですごく微妙な気分です。
付き合っているわけじゃないから浮気ではないんでしょうが、ラブコメじゃないのにラノベで主人公が別のキャラになびいちゃうのはちょっとどうなのかなーとか思います。
軋人はエルナと約束しているわけですが、この約束が果たされる日がくるのでしょうか。
このまま、約束のまま終わってもいいんじゃないなのかな、と思いました。
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