ゴーストハント 4 血ぬられた迷宮/いなだ詩穂(原作/小野不由美)
増改築を重ね、迷路を思わせるように無数の部屋が広がる古い屋敷。幽霊が出るという噂のなか、この屋敷に入った人間が次々と消えていく……。依頼を受けた霊能者にまじり、SPRの、メンバーも調査を開始するが、それをあざ笑うかのように、麻衣までが――!?
何故、土曜の午後は眠ってしまうのでしょう……。
小説読もうと思っていたのに、気づいたら夕方でした。本当にそういうこと多すぎるなぁ。
今回の舞台は不可解な構造をしたお屋敷。
意味不明な部屋ばかりあるお屋敷に集められた霊能力者たち。
そこにSPRと協力メンバーたち、さらには安原さんまで一緒になって事件に挑むことになります。
リライト版でいうと
鮮血の迷宮のコミカライズになります。
浦戸編ってやつですね。
リライト版は7巻全部読みましたが、この作品が一番怖いと思っていたので、コミカライズも怖かったです。
購入当時にコミカライズ版を読んだときはそこまで怖いと思わなかったんですが、今回読んだらめちゃくちゃ怖かったです。
なんでだろう。
やっぱり、あれかな?
リライト版を読んで時間が空いていたから、恐怖が薄れていたというか。印象が薄まっていたから改めて読んで……ってことでしょうか。
まあ、その辺はどうでもいいですね。
閑話休題。
私、コミカライズも結構読みますが、コミカライズってどうしても、情報の取捨選択がきちんと出来ているかが大事になるんですよね。
この作品もちょこちょこ削られている場面はあるんです。
管理人のおじいさんの話なんかは総カットされてますが、まあなくても本筋には関係ないですし、なくてもストーリーとしては気にならないように整合性はとられているので問題ないんですよ。
情報の過不足もなく、原作を読まずにこれだけ読んでも問題ない作品っていうのが普通にすごい。
麻衣の能力が開花してきたってこともあり、今回麻衣は過去に実際あったことを夢の中で追体験します。
浦戸の部下たちに殺された女中さんの記憶とでもいいましょうか。あれは普通に怖い。
小説版でも怖い怖い言いながら読んでいた記憶がありますが、知っていてもこれは怖いです。
今回は謎が解決した巻でもあり、謎が増えた巻でもあります。
リンさんの名前とか出身とかもそうだし、ディヴィス博士の研究内容も少しばかり明かされています。
ああ、後は麻衣の境遇なんかもそうですね。
一方、増えた謎はまどかさんの存在とか、ナルの両親の話だとかちょこちょこ色々あります。
物語的に風呂敷を包みはじめる時期でもあるので、少しずつ伏線を張り巡らせていっているわけですね。
文庫版のコミカライズはもう数巻あって、すでに一度読んではいますが、再読するのが楽しみです。
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