とある魔術の禁書目録/鎌池和馬
自分部屋に、純白のシスターがいきなり空から降ってきた。
「ありえねえ……」
上条当麻はつぶやくが、そのシスター姿の少女はこう言った。自分は魔術(オカルト)の世界から逃げてきた――。
ここは“超能力”が“一般科学”として認知された、アンチ・オカルトの学園都市。
上条は『インデックス』と名乗る謎の少女の言動をいぶかしむが、二人の前に本当に“魔術師”が現れて――!
期待の新人が贈る学園アクションストーリー登場!
昨日の宣言通り、禁書目録です。
アニメから入ったのですんなり読めましたが、原作からだと特殊用語が多くちょっと読みづらいかもしれませんね。
原作を読んで1番驚いたこと。
ステイルって13、4歳なんですね。てっきり24、5歳かと思ってました。
あれアニメから見た人、絶対ステイルが未成年だとは思えないですよ。
確かにセリフは子どもっぽいというか、若干見た目との違和感を感じていたのです。
インデックスに向ける思いなんかも「え、ロリコンなの?」とか思っていたのです。
が、インデックスと同年代の子どもだったんですね。だったら納得。
なのにタバコ吸ってたよなぁ。いいのか?
禁書目録における魔術の概念が、レンタルマギカと真逆でちょっと驚いてしまいました。
禁書目録の魔術は才能がない人が才能ある人と同じことをするためのシステム。
レンタルマギカの魔術は、才能ある人が先人に続いていこうとするシステム。
題材だけなら似ているのにここまで真逆になるんですね。
アニメを見ていても思ったのですが、上条さんがインデックスを守る理由というかあそこまで頑張ってしまう理由がよくわかりませんでした。
多分、インデックスがあまり魅力的に感じられないからなのかなー。正直、1巻を読んだだけではヒロインとしては弱い気が……。
巻を重ねたらまた印象も変わるかもしれませんね。
インデックスの記憶について。
エピソード記憶がどうのとかそういう基本的なことは知っていましたが、「10万3000冊に圧迫されてしまい1年分の記憶しか残せない」って説明を聞き「そういうものなの?」くらいにしか思えなかったんです。
「瞬間記憶能力」というものは、漫画小説ゲームなどそういう創作物ではそこまで珍しい能力ってわけじゃありません。
ぱっと思いつくだけでも探偵学園Qのメグ、建築探偵シリーズの蒼なんかが思い出せますし、鋼の錬金術師のシェスカでしたっけ?「本の虫」のあの女性も一種の瞬間記憶能力者ですよね。
彼ら彼女らの方がインデックスよりも年齢が上でもなんの問題なく生活していたのにも関わらず、インデックスの命の危機を疑問に思わなかった理由。それは実在の瞬間記憶能力者というものを見たことがないから、なんですよね。
「まあ物語だし」程度で疑問をそれ以上つきつめようと思えなかったというか。
すっかり騙されてしまいました。
インデックスと出会って数日を過ごした上条当麻が『死』に透明な上条当麻が誕生したところで今巻は終了。
記憶が破壊され、元には戻らないであろうことをインデックスに秘密にして、何事もなかったかのようにしてますが、これずっと立ってから記憶を亡くしていたことを明かされる方がきついと思うのですが、その辺どうなってるんでしょうね。
巻数がけっこうあるので、これからゆっくり揃えて読んでいきたいと思います。
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