命短し恋せよロミオ! 透明人間は皮肉屋/ココロ直
夏休みを満喫するトラブルバスターズ「ロミオ」。ある日、恋愛には最も無縁なはずの千鳥を訪ねて、ひとりの少女が現れた。その日を境に、いつもクールな皮肉屋が、突然の嵐に巻き込まれるようにもがき、苦しみ、暴走することになり……!? 封印されていた千鳥の過去、秘められた月人の想い、意外な透明人間の正体。謎がそこにあるかぎり、特殊能力年中無休、「ロミオ」のトラブル夏体験!
命短し恋せよロミオ! バイバイ、優しいチェリーの続編。
これからでも読めるかと思いますが、能力に対する説明とはあんまりありません。まあ雰囲気で読んでも大丈夫。
作者のココロ直さんって男性だったんですね。
前作のあとがきで一人称が「僕」であれ?と思っていたのですが、この巻のあとがきで「男」と名言されていました。
別に男性でも女性でも問題はないんですけど、ずっと女性だと思っていたのでちょっとびっくりしました。
今回のメインは千鳥。サブで月人。
なので、残り2人はちょっと影が薄いです。
そして前作と比べるとちょっと重めかな。
今回ロミオとしての活躍はほぼないです。
1件だけ依頼を解決してますが、それだけだし。
前巻でもそうだったのですが、伏線の張り方が下手というか露骨なので、だいたい展開が読めてしまいました。
きっとそうなんだろうな、と思ったとおりであんまり楽しめなかったというか。
もうちょっといい意味で予想を裏切る展開というものにもっていって欲しかった、と思うのは我がままでしょうか。
けどまあ、むりやり変なふうにもっていって着地点を見失うよりはよかったのかな?とも思います。
あと小海ちゃんがあらすじに登場する少女に啖呵をきる場面があるんですが、とても小学校5年生には思えませんでした。
いくら大人っぽい少女とはいえ、結構違和感を覚えました。
あの啖呵は同性じゃないと無意味だと思われるので他の面子に変えるってことはできないでしょうけどね。
はじめ、2巻で千鳥の話をやるのは早いんじゃとか、詰め込みすぎじゃとか思ったのですが、今思うとやっておいてよかったんでしょうね。
あとがきによると作者はこのシリーズまだ続けようと思っていたようなのです。
でも実際のところ、このシリーズはここで終わってしまっています。
なら、多少詰め込みすぎでもよかったんだろうな、と。
それでも、花実の話だけほとんど語られていないんですよね。
個人的には花実の話が一番重く悲しい話になると思っていたのですけど。
どうせならもう1人分くらい語らせてから、シリーズをフェードアウトして欲しかったなぁ。
明日は何を読もうかな。児童書読みたいと思うのですが何かいいのあったかな。
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