完全版 地獄堂霊界通信 1/香月日輪
最強の小学生、てっちゃん、リョーチン、椎名――。
ワルガキ三人組が、街のはずれにある薬屋。極楽堂、通称“地獄堂”の店主に不思議な言葉を教えられた。
「なうまくさまんだ ばさらだんかん……」
その呪文を唱えたとき、異世界への扉が開く!
大人気「地獄堂霊界通信シリーズ」ここに完全復活!!
昨日の予告どおり、地獄堂霊界通信読みました。
やっぱり元が児童書なだけあって読みやすいですね。ノベルスですけど2段組にはなってないので文書量も少ないですし1時間半ほどで読めました。
あ、これが香月日輪さんの作品3つ目なのでカテゴリ追加します。
『地獄堂と三人悪と幽霊と』、『地獄堕ち』、『翳(かげ)を食う』、『死に部屋』、『生霊を追って走る』の5編が収録されています。
読んでみて思ったのは、「これ本当に児童書だったの?」でした。
いや、キャラの設定なんかは確かに児童書っぽいんですが、内容がとても児童書のものとは思えないというか。
はじめの
『地獄堂と三人悪と幽霊と』くらいなら児童書でもありだと思うのですが、
『地獄落ち』とか
『生霊を追って走る』とか怖さの種類こそ違うものの大人が読んでも怖いと思います。
漫画版1巻を先に読んでいたので
『地獄落ち』の結末は知っていました。漫画版を読んだとき思わず「こわっ!」と叫んでしまったものです。
あとは全部がうまくいく訳じゃないってとことかも児童書っぽくないなぁ、と。
妖怪アパートなんかでもそうなんですが、主人公は特別な力を持っています。でも「その力で全てが救えるわけじゃないし、全てを救おうとしなくてもいい」んですよね。
そういうところは他の児童書とは違うのかな?なんて思います。
そして、僕とおじいちゃんと魔法の塔の感想を書いたときも書いた覚えがあるのですが、まじで全部近所っぽいですね。
魔法の塔の2人が合格した学校は条西高校。
妖怪アパートの夕士が通うのは条東商業高校。
地獄堂に登場するミッタンこと三田村巡査の母校は条南高校。
条北高校はないのかな?なんて思った私は悪くないはず。
たぶん、地獄堂を読み終えたあとにもう一度妖怪アパートを読むと共通点とかもっといっぱい見つけられるんだろうな、と思います。
今まではそんなつながりなんか考えずにただ読んでただけなので。
もっと早くに地獄堂を読みたかったなぁ。
ミッタンが気になります。
5話まででミッタンと立ち位置は「頭の固い大人」の代表だと思うんです。
マッキーが理解“させられた”のに対し、ミッタンは何も知らず笑っているイメージなんですが、いつか三人悪たちに理解させられる存在となるのか、それともこのままなのか。
気になります。
それに対して、竜也兄ちゃんはかっこいいです。とても中学生とは思えませんけどね。
こういう黙って見守っててくれる存在って貴重で、大事な存在なんだろうなぁ。
地獄堂って妖怪アパートの龍さんも登場するらしいんですが、何巻なんでしょう。それもすごく楽しみだったりします。
明日の予定は未定。ラノベか児童書か漫画か。多分その辺になると思います。
[1回]
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