万能鑑定士Qの事件簿 5/松岡圭祐
お盆休みにパリ旅行を計画した凜田莉子を波照間島の両親が突然訪ねてきた。天然キャラで劣等生だった教え子を心配した高校時代の恩師・喜屋武先生が旅に同行するというのだ! さらにかつて莉子がデートした同級生の楚辺だった。一流レストランに勤める彼は2人を招待するが、そこでは不可解な事件が起きていた。莉子は友のためにパリを駆け、真相を追う! 書き下ろし「Qシリーズ」第5弾!
図書館で借りてきました。
このシリーズって図書館でも微妙に人気があるらしく、借りたくても借りられてるってことがよくあります。
あらすじからもわかるとおり、今回の舞台はパリ。海外です。
そのため、(準)レギュラーキャラクターである週刊角川の小笠原さんは本当に顔見せ程度。
変わりに
2巻で登場した莉子の恩師・喜屋武先生が登場します。
このシリーズって実質上下巻になっている1、2巻以外はどこからでも読めます!とうたわれているんです。
ですが、喜屋武先生の莉子屁の過保護っぷりがすごいので、そうなってしまった原因がわからないと「なんだコイツ?」ってなってしまうかもしれません。
作中ではその辺の事情はちらっとは説明されていますけど、それがどうしてこうなった状態なのでやっぱり1、2巻読まないとダメじゃないかなぁ。
道中でルーブルを訪ねているので、もしかして……となったのですが、綾瀬はるかさん主演で
映画にもなった「モナ・リザ」の話は関わってこないようですね。
(伏線というか、布石はありましたが、それが回収されるのはまだ先のことになりそう)
読み終えた感想としては、やっぱりこのシリーズ私にあわないなぁでした。
普通に読める作品ではあるので読むし、読んだら感想は書くんですが、なんか読んでいても楽しいとは思えないんですよね。
なんでかはわかりませんが。
閑話休題。
現代に即した情報が書かれているだけあってああそういえば、となるのが多かったです。
「ギリシャがユーロの足を引っ張っている」だとか「フォアグラの残酷さ故の制限」だとかそういうの。
今回の犯人についてはだいぶ濁されてましたが、いろいろとひどい目にあったのでしょう。
幼いころからのトラウマとその後の経験が合わさってこういう事件を起こしたってことなでしょうが……。
すべてのそういう団体が悪いとはいいません。中にはきちんとした団体もあるのでしょう。
でも、私たち一般人のもとに届くニュースはどうも過激な団体についてばかりです。
捕鯨船を攻撃してきたとか、某ゲームの変身アイテムやキャラクターをけなしてみたりとそういうの。
そういうのしか知らないから海外のそういう団体=過激だと思ってしまってますが、本当はそれではいけないんでしょうね。
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