櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘/太田紫織
北海道、旭川。僕、正太郎と、櫻子さんが住む街だ。櫻子さんは、抜群の美貌とスタイルを持つお嬢様。けれどどこか残念なのは、彼女が骨を好き過ぎるから。その雄弁さに惹かれ、真実を探り出す様は、まるで探偵。
そんな彼女が、僕の高校の文化祭に来ることに。黙っていれば魅力的な彼女に、密かにときめく僕だけど、理科準備室で人骨が見つかり……。(「託された骨」)
北の美食も謎も満載。残念美人櫻子さんの最強キャラミステリ!
図書館で借りてきました。
これでこの方の作品も3冊目なのでカテゴリ作りますね。
【プロローグ】
【第壱骨 呪われた男】
【第弐骨 お祖母ちゃんのプリン】
【第参骨 託された骨】
【エピローグ】
が収録されています。
今回は全話アニメ化されたエピソードですね。
【1話】は内海巡査の友人の呪いを解く話、
【2話】はばあやさんが舘脇くんのおばあちゃんが隠し続けた秘密を暴いてしまう話。
【3話】はあらすじにもある学校で見つかった人骨と猫の骨の話です。
あと今回からキャラクター紹介ページもあります。
櫻子さんと舘脇少年だけでなく、内海巡査と磯崎先生のイラストも用意されています。
アニメから入った身としては、藤岡夫婦のイラストがあるのに鴻上さんとばあやさんのイラストがないのはちょっと残念というか不思議な気がします。
あ、アニメでは1話から登場していましたが、原作ではここでようやく磯崎先生初登場ですね。
正直、アニメをみている当時、CV:石田章さんの時点で「こいつ絶対裏がある……」とか思ってました。
後に、CV:子安秀人さんが出て「あ、こっちが黒幕か」ってなりましたけどね。
今回はちょっと少な目な感じでしたけど、北海道あるあるの話。
プリンが家庭の味云々は、それこそ家庭によるよな、と思って読んでました。
我が家のプリンは手作りなんてしてなかったので3連プリンでしたし(笑)
卵焼きが家庭の味なのは否定しないけどこれは全国共通だし、北海道ネタでまとめるならそれこそザンギが家庭の味かな、なんて思ってしまいました。
後はそうですね、私はジンギスカンザンギって食べたことないんですが、これ有名なんでしょうか。
道民のみなさんにぜひ聞いてみたいです。
作中でも触れられていましたけど、今回は舘脇少年の成長が目立つ話だったな、と。
【1話】での気づきもそうだし、
【3話】で櫻子さん相手にしているなんてまさにそうですよね。
こういう物語を読む上で成長していく様子ってやっぱりいいなーなんて思ってしまいました。
で、
エピローグ。
櫻子さんからもう来ないようにいわれて、それを拒むわけです。
櫻子さんからするとそれは一種の愛情なのかな。舘脇少年が死ぬ様をみたくないってことですから。
でも、舘脇くんからするとそんなオカルトじみたこと信じられないと。
一応、これからも来訪し続けるってことで話は終わりましたが、櫻子さんは彼と舘脇くんを重ねみている点もあるし……って感じかな。
また、そのうち図書館で続編を借りてきたいと思います。
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