忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

QED 六歌仙の暗号

QED 六歌仙の暗号 (講談社ノベルス)QED 六歌仙の暗号/高田崇史
「明邦大学・七福神の呪い」――大学関係者を怯えさせる連続怪死事件は、歴史の闇に隠されていた「呪い」を暴こうとする報いか!? ご存じ、桑原崇が膨大な知識を駆使し、誰も辿り着けなかった「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。そして浮かび上がった事件の真相とは? 前作「百人一首の呪」に続く驚異のミステリ!

図書館で借りてきました。
あらすじを読んで思わず苦笑してしまったのですが、シリーズ2作目でしかないのにもう“ご存じ”なんですね。
当時それだけ売れたってことなんでしょうか?


今回はあらすじにもある通り、七福神についてでもあり、六歌仙についてでもあります。

この作品を読むのはたぶん3回目くらいだと思うのですが、読んだのがずいぶん前のこともあり、すっかり忘れていました。
ただ、アレルギーのくだりだけはなんでか覚えてましたけど。

作中でタタルさんが飲酒運転をしてるんですが、それに対しての奈々たちの反応がたしなめる程度でちょっとびっくりしてしまいました。
改めて発行年を確かめてみたら、99年。
そのころはまだそんなにうるさくなかったから良かったんだろうな。今ならいろいろとまずそうです。


タタルさんの説明に多くの皇族、貴族、、神などが出てきたためもう読んでいて脳内がごちゃごちゃしてしまいました。
素養となる知識があまりないため、よけいそう感じられたんだと思います。

神話とか神とか嫌いじゃないんですけど、ほとんど知らないので。
こういう話を読む度、日本神話くらいは一度ちゃんと読むべきなんだろうなぁ、と思います。
たぶん、ちゃんと理解してから読めばまた違った印象を受けるんだと思います。
まあ、さすがにイザナギ、イザナミ、ヒルコくらいならなんとなくは知ってましたけど。

事件の顛末はとても悲しいものでした。
そして、最後の最後でああなってしまったため、真実は闇に葬られてしまった訳でもあります。

タタルが語った推理も証拠が乏しい上に証言を得ることができない訳ですからね。
タタルや奈々にとってはそれが真実でいいのでしょうが、警察関係者からしたらたまったもんじゃないんだろうな。


作中で奈々が悟った、
ますますもって『平安』ではない……。
――平安ではないから『平安』と名付けたのだ! そうあって欲しい、という希望を以て。(p225)

ってのには思わず納得してうなってしまいました。

実際のところ、どういう意味があって、そう名付けられたのかはわかりません。
でも、さんざん政治的などろどろ話を聞かされたあとのことだったのでなるほど、と。


基本的に奈々視点の三人称で物語は進んでいくのですが、奈々の驚きっぷりがちょっとうざかったです。
地の文で、
――そう言われれば……。 とか、
――! とか。
数回ならいいんでしょうけど何度も何度も使われるとちょっと。
どうしても、タタルさんの説明を聞く立場から脱却できないので仕方ないんでしょうけど、もう少しどうにかならなかったのかなーと思いました。
前半ではタタルさんですら即答できない疑問を投げかけたりしていたので期待していたのですが、後半はやっぱり聞き手に徹してしまうのが残念でした。

まあ、少しは民族学的な柔らかい考え方ができるようになりつつあるってのも確かなようなので今後に期待したいと思います。
といっても、図書館にあるシリーズは5、6冊しかなかったんで途中までしか読めないとは思いますが。

奈々とタタルさんの関係がこれからどうなっていくのかな、とちょっと気になりました。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR