レンタルマギカ 吸血鬼VS魔法使い!
2年生になったいつきの前にひとりの少年が現れる。彼はルーン魔術を使い、いつきを追い込んでいく。時を同じくして<アストラル>を襲うのは不死の生物と謳われる『吸血鬼』。これは偶然か、仕組まれた罠なのか!? 周囲の命を吸い上げ、無敵になっていく吸血鬼に、いつきの拳は空は切る。残された死体と木々さえも、手先となっていつきを襲う。魔法使いたちは禁忌の最高峰・吸血鬼に立ち向かえるのか!? 大人気、異種魔法格闘戦!
ようやくオルトくん登場です^^
大好きなんですよ、この子。
惜しむべくはアニメにも漫画にも登場しないこと。
まあ、この巻の発売が夏でアニメ放送開始が秋ですからアニメに出すのは厳しいですよね。
仕方ないです。
オルトくん――オルトヴィーン・グラウツは北欧の魔術結社<ミーミル>から送られてきた新入社員で、初っ端からいつきを殺そうと襲ってきます。
これは雑誌に掲載された短編を加筆修正して1章2章にしたそうです。
「なんて危ない子なんだ」とはじめは思ったものですが、これにもちゃんと理由があるんですよね。
それが分かると、やっぱりこの子は良い子だなぁ、と。
尊敬していた先輩たちに危険が及ぶ前に、自らどうにかしようとするわけですから。
そして今回の敵、“<ミーミル>の忌み児”と呼ばれる吸血鬼・ツェツィーリエ。
ツェツィーリエって打ちにくいし、言いにくい。ついでにどうしても喬林知さんのまるマシリーズに登場するツェリ様を思い出してしまいます。
まあ、性格的には全然違いますけど。どっちかというと西尾維新さんの戯言シリーズに出てくる哀川さんに近いのかなぁ?
戯言シリーズも何年も前に読んで以来読んでないのであんまりよく覚えていないんですけどね。
ツェツィーリエのオルトくんの扱いが悪すぎます。
非道を尽くし、挙句の果てに自分から捨てておきながら誰かに拾われるのは嫌だという我がまま。
この場合の誰かはいつき、というかアストラル全体をさします。
アストラルをよく思わない結社は多く、遠からずツェツィーリエがあとを追うことを見越してオルトくんを送り込んでくるわけです。
教室での一幕が好きです。
そこにいるのはいつきとオルトくんと気絶したアディリシアだけという場面。
必死に恐怖をたたかい、惨めだと自身を嘲笑うオルトくんをいつきが受け止めるところです。
あの場面の最後の「馬鹿」はオルトくんの心境を思うとめちゃくちゃ可愛いな、と。
あそこの場面で乱入してくるツェツィーリエ、正確には使い魔(アガシオン)ですが、タイミングが悪いというか良いというか。
いつきの手をとってもらいたかったと思うけれど、あそこでの乱入は物語的にはすごくいいんですよ。
バトルシーンもなかなかでした。
妖精眼(グラム・サイト)対吸血鬼。
全てを見切る眼でも体がついていかなければ意味がないんですよね。
初期のナルトでもありましたよね、そういうの。えっと、中忍試験会場に向かう途中のリー対サスケのとこだったかな?
この戦いを通していつきを認め始めたというか、この戦いを終えたことでオルトくんがいつきを認め始めます。
ようやくちゃんとしたアストラルの仲間になったんだなぁ、と。
ここからオルトくんの過保護っぷりが発揮されていくんですね(笑)
楽しみです。
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