レンタルマギカ 妖都の魔法使い/三田誠
<アストラル>のメンバーは<協会>の審査を受けるため、英国・倫敦(ロンドン)にいた。巨漢の錬金術師の手による魔法使い殺人を合図のように<螺旋なる蛇(オピオン)>が<協会>本部を襲撃、最強と呼ばれていた魔法使いたちが次々と倒されていく。みかんの絶対防御も異国の地では発動できず、いつきも穂波達とは散り散りに。果たして<アストラル>の命運は!? そしてついに発動する「魔法使いを罰する魔法使い」影崎の真の力とは!? 大人気異種魔法格闘戦!
この巻で私はオルトくんに完璧に惚れました(笑)
あの台詞が大好きです。
えっと、螺旋なる蛇(オピオン)の<礎(イソエド)>がいつきとラピスを連れ去ろうとしたところに乱入したときです。
「こいつはどうしようもないお人好しだし、頭の腐ってる世間知らずだし、一度や二度痛い目にあっても変わらないし、いちいち助けるだけの価値なんてまったくない」
「……だけどな」
「僕以外のヤツがこいつをいじめているのを見ると、無性にいらいらするんだ。馬鹿」
(P204~205より)
もうなんていうか、いつき愛されてるなぁ、と。
オルトくんにとっていつきの存在が大きくなりつつあるんですよね、きっと。
前巻でオルトくんのトラウマそのものであるツェツィーリエを退け、さらに自身を笑わずにそして逃げずに受け入れてくれたってだけで結構なことだと思うのです。
あのタイミングで現れたのは、いつきがトラブルに巻き込まれることを見越して、あらかじめ追跡用の呪物(フェティシュ)を仕込んでおいたからだとか。
あれ自分で縫ったのかなぁ。
小石を仕込むのにイツキのスーツを縫うオルトくん、ちょっと微笑ましいかもしれません。
表紙からして分かると思うのですが、今回はラピスが登場します。
ラピスがいつきに対してのみ見せる表情が可愛い。
そして、ユーダイクスの登場シーンが怖い。
まあ確かにユーダイクスはオートマタですから首から上だけでも動くってのはわからなくもないんですけどね。
でも怖いって。
今回はとうとう螺旋なる蛇が表の舞台に襲撃をかけてきます。
で、それぞれ魔術戦闘へと相成るわけですが、子供たちは惨敗です。
なので、今回の見所は大人たちの活躍でしょうか。
猫屋敷さんと影崎さん。
どちらも物凄いことしてくれるわけです。
影崎さんにいたってはシリーズ11作目にして、1作目から出ているのにも関わらず初の魔法披露です。
「魔法使いを罰する魔法使い」。猫屋敷さんや穂波をああも警戒させる訳が分かります。
猫屋敷さんの昔の考え方は分からなくもないですね。
魔術戦闘というのが、持ち寄ったカードで勝敗が決まるというなら、全てのカードを持っていれば良い。
反則っぽいですが、それが出来たら最強なのかもしれません。
フィンがちらりと登場します。
フィンの生きている理由“他人の望みをかなえること”。なら何故マクレガー先生の研究に協力しなかったんでしょうかね。
フィンを、妖精眼(グラム・サイト)を調べたいってのはマクレガー先生の望みでしょうに。
これで明らかになった螺旋なる蛇のメンバーは5人。
取替え児、もう一人の<妖精眼>、ケルト魔術の使い手フィン・クルーダ。
名を持たぬオートマタ、錬金術師<礎(イソエド)>
<ミーミル>の忌み児、吸血鬼にしてルーン魔術を操るツェツィーリエ。<王国(マクルト)>。
降霊術の使い手にして中世の医師・メルキオーレ。
そして、座を持たないソロモンの魔神を食らったガラ。
フィンの座はまだ不明ですよね。座は最高10人まで。
いったいあと何人いるのでしょうか。
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COMMENT
私もです!
ツンデレ、、、♪
ルーン魔術ってのも、最高ですよね!
Re:私もです!
オルトくん可愛いですよね。デレてるところが可愛くて仕方ないです。
第三部はオルトくんの出番が多くてうれしいです。
コメントありがとうございました!