俺の悪魔は色々たりない! 紫の聖女と船上オークション/時田とおる
「どうも、盗まれたみてえだな。さすがは俺の身体(からだ)。魅力がありすぎるのも困りもんだな」「反省しろよ、このバカ悪魔!!」せっかく集めたサブナクの【身体】が本人のズボラな管理のせいで盗まれた!! まったく反省しないサブナクの態度に二人は大ゲンカ!! しかもソレは豪華客船で開催されるオークションの目玉として出品されてしまい、最悪な事にイトはその警備を任されて!? 手を出したらクビ決定!? 絶体絶命の第3巻!!
先日購入してきた作品を早速読んでみました。
これでシリーズ3作目なのでカテゴリ作りますね。
今回の舞台は、船上。
あらすじにもある通り、今までイトが苦労して手に入れたサブナクの身体(指と腕でしたか)が盗まれてしまいます。
そして、何があってかそれは『光の思いやり』、通称『光の彫像』の中に収められて豪華客船で行われる船上オークションの目玉として出品されてしまうんです。
都合がいいんだか悪いんだか、イトはその豪華客船に警備として乗り込むわけです。
イトはサブナクの『身体』を取り戻すことが出来るのか!?って話。
新キャラは海賊たちくらいでしょうか。
名前が明らかになっているのは、お頭のジークだけなんですが、嫌いじゃないですね。
ジークとイト、サブナクのやりとりは結構笑ってしまいました。お頭のはずなのに、自分の性癖ばらして仲間たちにひかれたりしたので。
他は既存キャラばかりです。
それは別にいいんですが、
1巻で敵として登場したセレナとコーダを再登場させるのはちょっと早かったんじゃないかな、と思いました。
あと葬儀屋ネウマはキャラが濃すぎる上に、物語のキーとなるべきことを知っているようなので、あまり頻繁に出しちゃいけない気もしました。
でも、予告を見てもネウマもレギュラーキャラっぽいんですよね。
まあ、いいんですけど。
今回、腐女子としては結構楽しめました。
アインザッツとプロケルの耽美CPはあまり好みじゃないのですが、並ぶと絵になりますよねー。
そして、サブナクとイトは相変わらずおいしいです。
イトを押し倒した上で吸血シーンがあるわ、イトをぼろぼろにされたことにサブナクがぶちギレるわ。
ネウマが絡んでもいいですよね。
ネウマに関しては正直、サブナクとイト両方を狙っているっぽくてなんかもうわーってなっちゃいます(笑)
楽しかったです。
いろいろと伏線盛りだくさんなんですが、今回は伏線がさらに強調された印象の方が強かったですね。
新たな伏線はネウマの瞳の色くらいでしょうか。けどこれかなり重要なことっぽいです。
だって、ラピスラズリ=青=瑠璃の一族?、という推測が成り立つわけで。
ネウマが散々、イトのポジションを狙っているのはそれがあるからなのかなとか色々考えられるわけです。
そしてパルティータの思惑、というか考えなんかも明らかになってます。
彼女はサブナクの存在をどうにかしたいと思っていても、イトの敵にはなりえない人でもあるわけで。
この辺はどうしても複雑な心境になってしまいますね。
サブナクを復活させたあとのイトは自分のことがどうなろうとも、サブナクが暴走することを防ごうとしているわけで、それを察しているからこそサブナクの身体を集めることを阻止しようとしているわけですが、パルティータはサブナクの身体がある場所=魔物の出現率が高くなることまでわかってるのかな?
イト一人と多くの罪なき住人たち。どちらを選ぶのかちょっと気になりました。
うーん、次はどうなるんだろう。
次巻に関しては不明です。
刊行の予定はあり、レントたち協会側と敵対した上、宝探しをする話になるようですが、発売時期については全く触れられていません。
今までより刊行ペースは落ちるってことなんでしょうが、楽しみに待ちたいと思います。
夏ごろまでに読めたらいいかな?
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